
今回の物件は、愛知県一宮市にある3LDK(メゾネット賃貸)/10戸の紹介です。
お話をお聞かせくださったSさん(仮名)は、今回ご紹介する土地・物件オーナーの息子の妻にあたります。お義父さまは、長年農業を営んできましたが、土地が生産緑地解除になるのを機に農家を引退され、土地活用を始めました。
周りのアパートは地元で人気のハウスメーカーが建てたものばかり。お義父さまもそのハウスメーカー一択で進んでいたところ、比較検討を提案したSさん。「先祖代々の土地を守れたのは、(今回依頼した)東新住建との出会いがあったからこそ。複数社に問い合わせをしていなければ、今ごろは赤字経営になり家族がバラバラになっていたかもしれません」とおっしゃいます。
Sさんは、ご夫妻とお子さんお二人、義両親とご主人のお姉さんとの二世帯住宅で暮らしています。親族一丸で取り組んだアパート運営は満室スタート。土地活用のきっかけや思いを聞きました。
【オーナープロフィール】
- 年代:40代女性
- 土地活用のきっかけ:義父の農業引退にともなう農地活用
【物件情報】
- 場所:愛知県一宮市
- 土地面積:366坪
- 構造:木造2階建て
- 間取り:3LDK(10戸)
- 竣工年月:2023年10月
- 建築メーカー:東新住建
- 建築費:9,001万円~
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目次
1.お義父さんが泣く泣くあきらめた農地をみんなで守りたい
――アパート運営に至ったきっかけを教えてください。
土地はお義父さん(夫の父)のもので、お義父さんがお祖父さんから土地を相続して農業をしていました。10年ごとに生産緑地を継続するか解除するか、つまり農業を続けるかやめるかの確認があるのですが、2022年が更新年だったのです。
土地が広いので、あと10年営農するにはお義父さんの体力面に不安が残る。かといって私たちも勤めていて後継者はいない……。「農業を続ける」という選択肢は消え、「農地を売却する」か「土地活用する」かで悩んでいました。
あとは、このあたりは地主さんが多いので不動産投資の営業が多いんです。毎日、地元で有力のハウスメーカーの担当者が顔を出すのです。長年の付き合いなので、お義父さんにとっては信頼感があって。しかも、周りの農家や知人の多くがそのハウスメーカーで土地活用しているので、「土地活用するならここ一択」という雰囲気でした。
――Sさんが応援に入る感じで話を進めていったのですね。
それからは、私も一緒に土地活用について話を聞くようになりました。ただ、担当者から連絡がくるだけで精神的にまいるほど営業され、「本当にこのままでいいの?」と不信感が募っていきました。そうはいっても、土地の名義人はお義父さんですし、強くは言えなかったのですが、ついに事件が起こりました。
――事件ですか?
私が不在の間に、そのハウスメーカーと契約してしまったんです。
私たち一家は、夫の両親と夫の姉との二世帯住宅です。お義父さんと夫、夫のお姉さんが三人揃って家にいたタイミングで、その日にも担当者が来てしまって。確かに契約をしたのは我々なのですが、半ば押し切られた形になってしまって……。
私はそのハウスメーカーに不安があったので「何とか契約を解除したい」という気持ちが大きかったです。そんな時、HOME4Uを知って、すぐに追加で数社に資料請求しました。
2.売却?それとも土地活用?親族間で意見がわかれた
――それで、契約はどうなったのですか?
資料請求して、回答をいただいた数社の担当者と話をしました。ほとんどの会社は相手にしてくれなかったのですが、唯一、東新住建が「その計画書を見せてください」といって、私たちが抱える問題の解決へと動いてくれたのです。
――本気でSさんの思いを受け止めてくれたのですね。
東新住建の担当者自身も土地活用していて、心配してくれたのでしょうね。計画書を真剣に見てくれて「これは赤字になる可能性が高いですね」といってくれて。
――売却か土地活用か、ご家族の意見は一致したのでしょうか。
お義母さんは、息子たちの代に借金を背負わせるのが嫌で、売却して手放したいという考えでした。お義姉さんも同意見でした。ただ、売却したとしても1億円にもなりません。
お義父さんは畑仕事が生きがいのような人で、朝・昼・夕方と1日3回畑を見に行くのが習慣になっているのです。夫も私も、お義父さんが土地をとても大切にしていることをよくわかっているので、手放してしまうよりは土地活用した方がいいという考えでした。でもお義母さんが心配する親心もよくわかりました。
家族の意見はなかなかまとまりません。みんなが不安に思う気持ちを、東新住建の担当者が全部受け止めてくれたのです。不安だった契約解除も、東新住建が力になってくれました。全面的にバックアップを受けて2022年7月、晴れて契約解除できたのです。
――ご親族はまとまっていきましたか?
春の時点では「2棟は建物規模も大きいしリスクも高いから、土地の半分は売却して、1棟で土地活用する」という案も出ましたが、2棟をアパートにするのが収益面で安定するとアドバイスを受けました。
不安なことは東新住建がすぐに話を聞いてくれたこと、実績や資料などの数字で示してくれたことで、お義父さんも少しずつ前向きになってくれました。
また、アパートの建築時は、どうしてもお金が先に必要になりますよね。お義母さんが「お金が入ってくるどころか、貯金がどんどん減ってしまう」と心を取り乱してしまうことがありました。
そんな時も東新住建が一つ一つ、不安を解消するために説明してくれて、大変でしたが家族がまとまっていきました。
3.「目指したのは、入居者に選ばれ長く住みたくなる快適な家」
――物件についてお聞かせください。
立地は最寄り駅からは徒歩20分ほど、決して利便性の高い場所ではありませんが、喧騒から離れてのびのびと暮らすのには向いている場所だと思います。
アパートは、2棟(5世帯ずつ)のメゾネット3LDKです。車があると便利な立地ですので、駐車場1台分は、家賃に含みます。車を2台持つ人にも対応できるよう、敷地内に多めに駐車場を用意しました。
――建物のボリュームや間取りはどうやって決めましたか?
お話ししたように、周りは地元で有力の大手ハウスメーカーの2LDKアパートが多く建つ地域です。外から見ても空き部屋があるのがわかるため、同じ間取りにしたら差別化ができず、せっかく建てても空き室リスクが高まると考えました。
東新住建は、周辺環境のリサーチ結果、地域の人口分布表などのデータや、過去の実績を提示してくれました。さらにモデルハウスにも行き、実際の建物イメージを膨らませました。
高い天井、内装の落ち着いた色や高級感のある質感など、まるで戸建てのような空間に魅力を感じ、3LDKのメゾネット賃貸に決めました。
――特にこだわったポイントなどはありますか。
2LDKのアパートが多く建つ地域なので、同じようなものを建てても選ばれない。メゾネット3LDKは需要があるのではないかと思い、可能性にかけることにしました。自分たちがマイホームを建てた時と同じぐらい、妥協せずにこだわって決めていきました。
担当者からもこれからの賃貸アパート運営は、長く住んでもらうことを目指しましょうといわれました。入居者が入れ替わるとハウスクリーニングや修繕で経費がかかりますし、入居者募集もしなくてはなりません。今は建物管理をサブリースでお願いしていますので家賃保証されていますが、空き室はリスクがあります。
内装や設備、遮音性や断熱性など一つ一つにこだわり、自分でも住みたくなるような住まいを目指しました。
ほかの人からは「自分の家じゃないし、戸建てじゃないからそこまで考えなくても」といわれることもありました。でも、夫も私も賃貸住宅を借りていた時に感じた苦労を入居者さんにさせたくなくて。快適性にこだわりました。
物件が完成して以来、近くのほかの賃貸アパートから引っ越ししてきた人もいるそうです。メゾネットにして本当に良かったと思います。おかげさまで満室です。
――建物管理は自己管理ですか?サブリースですか?
現在はサブリースです。土地も建物もお義父さん名義なので、お義父さんに無理がないように、現在は東新住建グループのブルーボックスに建物管理をお願いしています。
家から物件までは自転車で5分もかからない場所にあります。お義父さんは毎日畑に通っていた時のように、今もアパートに通っています。ゆくゆくは入居者募集などの契約にかかわる部分は委託し、掃除などの管理はお義父さんができるようにしたいねと話しています。
4.「比較検討の大切さを痛感」
――今回の土地活用、アパート経営で感じたことは?
「悩んだら、まず問い合わせしてみる」ことが大切だと感じました。比較検討というよりも、複数の会社の担当者と出会い、話を聞いてみること。そのなかで、自分事のように真剣に考え、伴走してくれる人に出会えるかもしれません。
担当者との出会いに恵まれ、無事に土地活用できています。
――いい出会いがあったのですね。
私たちの場合はお義父さんの思いがある土地でしたので、お義父さんの不安を取り除くこと、無理強いしないことをとても大切にしていました。お義父さんが嫌だといえば、すぐに土地活用の話も止めるつもりでいたのです。
家族全員が納得の行く土地活用ができたこと、大切な土地を残せたことが本当に良かったと思います。契約解除した当初は、家族がバラバラになりそうでしたが、とことん話し合ったことで絆も深まった気がします。
(編集後記)
Sさんご夫妻が今まで住んできた賃貸アパートの不満から「入居者が喜んで長く住んでくれる住まい」という視点で計画されたメゾネット賃貸。
筆者も今まで賃貸物件に10物件以上住んできましたが、入居者思いの建物は、入居者に伝わりますし、入居者もきっと大切に住んでくれるのではないかと感じました。
※記事内の情報は全て取材当時のもの
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