
初めての一人暮らしの部屋は慎重に決めたいという方は多いでしょう。
不動産情報サービスのアットホームが、2024年12月9日に発表したリリースでも、約9割が「あらゆる情報を調べて、失敗のない選択をしたい」と考え、不動産会社の口コミを調べるなど事前調査を積極的に行うデジタルネイティブ世代の特徴が出ています。
スーパーまで徒歩何分なら許容?
では、一人暮らしをする彼らはどんな条件に魅かれるのでしょうか。
現在の住まいで重視した条件は「通勤・通学に便利」(63.4%)がトップ。次いで「家賃が安い」(50.2%)、「セキュリティ」(46.1%)、「スーパーマーケットが近い」(45.8%)、「間取り・広さ」(44.2%)と続きます。
一方で、次の住まいを借りるときに重視したい条件のランキングはこちら。
「最寄り駅から近い」という条件は、現在の重視ポイント(40.7%)と差があります。「住んではみたが、利便性がよくなかったから次はしっかり見極めたい」という思いが表れています。
ちなみに、各施設まで徒歩での許容時間でいうと、駅までは平均17分、スーパーマーケットまでは平均12分、コンビニまでは平均8分という結果で、コンビニの近くが良いというニーズも明らかになっています。
また、通学・通勤先までは平均32分許容できるという結果でした。
駅まで平均17分が許容なのであれば、オーナーさんの物件の魅力打ち出し度も変わるのではないでしょうか。
また、「収納スペースが広い」という条件も、現在と次の住まいの条件で約18%の開きがあります。こちらも「住んではみたが、収納スペースが思ったより狭くマイナスに感じている」ことがわかります。
オーナーの立場としては、収納スペースの広さを十二分に打ち出すと一人暮らしユーザに響くかもしれません。
重視したい設備「室内物干し」が健闘
次に「現在の住まいで重視した、次の住まいで重視したい条件」を見てみます。
上位の条件をみてみると、バス・トイレ別という条件以外は、すべて「次の住まいで重視したい」が上回っています。
入居者の募集要項でのアピールポイントや、リフォームの際の設備導入の際の参考にしてください。
調査概要
不動産情報サービスのアットホームが実施。
調査対象:現在住んでいる賃貸物件で、はじめて一人暮らしをしてから2年以内の16~20歳の男女432名
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2024年10月17日~10月23日
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