この記事では、これからアパートを経営する人に向けて、火災保険の選び方や相場についてわかりやすく解説していきます。

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更新日
2024.02.14
カテゴリ
アパート経営

【基礎から解説】アパートオーナー向け火災保険の相場と選び方

【基礎から解説】アパートオーナー向け火災保険の相場と選び方

この記事では、これからアパートを経営する人に向けて、火災保険の選び方や相場についてわかりやすく解説していきます。

アパートオーナー向けの火災保険の相場1年あたり5万〜15万円です。
しかし地震保険や家主費用特約などセットで様々な「特約」をつけると、1年あたり85万〜95万円になります。

以下は、比較的安価で契約できる「三井住友海上」の火災保険料例です。

【三井住友海上の火災保険料の一例】
建物の構造 T構造
(例:鉄骨造建物)
延べ床面積 500㎡
火災保険料金(+地震保険) 1年:84,020円
5年:420,100円
火災保険料金(地震保険なし) 1年:42,420円
5年:212,100円
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STEP1
STEP2
この記事のポイント まとめ
アパートオーナー向け火災保険の選び方

アパートオーナーは、以下5ステップで火災保険を選びましょう。

  1. 火災保険に入るか決める
  2. 補償範囲を決める
  3. 特約を決める
  4. 保証の対象物を決める
  5. 金額を決める

火災保険は万が一のリスクに備える大切な保険。
ランニングコストはかかってしまいますが、よほどの理由がない限りは契約すべきだといえるでしょう。

おすすめの火災保険会社

おすすめの大手火災保険会社は以下の5つです。

火災保険をなるべく安く抑えるコツ

以下の3つを意識することで、火災保険を安く抑えられます。

  • 災害リスクにあった特約を選ぶ
  • 複数社に見積もりを取る
  • 契約期間のなるべく長い保険プランを選ぶ

特に、複数の保険会社に見積もりを取ることは欠かせません。同じ条件でも、会社によって値段が異なることが多いからです。

1.アパートオーナー向け火災保険の選び方

アパートオーナー向けの火災保険は、以下の5ステップで決めていくのがおすすめです。

【火災保険の選び方】
  1. 火災保険に入るか決める
  2. 補償範囲を決める
  3. 特約を決める
  4. 保証の対象物を決める
  5. 金額を決める

順番に詳しく解説していきます。

1-1.火災保険に入るかどうか決める

火災保険に入ることには、以下のようなさまざまなメリットがあります。

  • 万が一の災害リスクによる大損害に備えられる
  • 火災以外にも、水害や破損・汚損など幅広い災害に対応してくれる
  • 入居希望者の心象が良くなる(保険が完備されていることをアピールできる)
  • 単独では加入できない「地震保険」に入れる
  • 融資させてくれる金融機関が増える(火災保険の加入が融資の必須条件であることが多い)

もし火事でアパートが焼失してしまうと、一夜にして数千万円単位の損害が発生してしまうリスクがあります。
よほどの事情がない限りは火災保険へ加入するのがベストな選択です。

1-2.補償範囲を決める

火災保険は火災だけでなく、水害や雷、台風などさまざまな災害に対応しているのが一般的です。
例えばちょっとした水漏れを修理したい時も、火災保険でカバーできることが多いです。

対応できる災害の種類が増えるほど、保険料が高額になる傾向があります。
アパートが抱える災害リスクを考慮した上で、必要保険料を安く抑えるポイントです。

1-3.特約を決める

特約とは、メインの保険とセットで加入できる保険のことです。
近年は多様なニーズに合わせて、さまざまな火災保険特約が用意されています。

アパートオーナーにとって必要になることの多い特約は、主に以下の3つです。

【火災保険のおすすめ特約】
特約 内容 事例
建物管理
賠償責任
特約
建物の欠陥・安全管理の不備により、他の人に怪我をさせたり家財に損害を与えたりした際の損失。
  • 屋根の瓦が落下して、住民の車に当たって傷をつけた。
  • 手すりが壊れて住民が階段から転落した。
  • 水漏れで家財が傷んだ。
家賃収入
特約
災害によりアパートに住めなくなり、家賃収入が途絶えてしまった時の損失。空室が5割以下のアパートのみ加入可能。
  • 火事で入居者が部屋に住めなくなり、原状回復まで家賃収入が途絶えてしまった。
家主費用
特約
住民の死亡事故や自殺、殺人が起こって発生した金銭的損失。
  • 住民が自殺し、家賃を下げなければいけなくなった。
  • 死亡事故により部屋が損害を受け、原状回復が必要になった。

上記3つの特約は、付加する事も検討ください。

1-4. 補償の対象物を決める

火災保険の補償対象は、建物と家財の2種類。家財とは個人的な私有物のことで、アパートの建物自体とは区別して考えられます。

例えば、家財のみが対象の火災保険に入った場合、建物が全焼しても家財に対してしか保険金が支払われません。
そのためアパートオーナーの場合、建物全体を保証してくれる火災保険に入るのが基本です。

家財を対象に含めるかはケースバイケースですが、万が一のことを考え、建物とセットで契約しておくのがおすすめです。

またアパートは、私有スペースと共有スペースに分かれています。
家事の際に住人が補償の責任を負うのは私有スペースだけで、共有で利用するスペースはアパートオーナーが補償しなければいけません。
そのため、私有スペースを対象にした火災保険には、住民自身に加入してもらいましょう。

1-5.金額を決める

自身に必要な条件を洗い出した上で、保険料を確定します。火災保険料はアパートの構造や材質、広さを基準に決められるので、一概に目安を言うことはできません。
一般的には、災害リスクの大きいアパートほど、保険料が高くなる傾向があります

同じ条件でも保険会社によって保険料が変動するので、必ず複数社で見積もりを取るようにしましょう。

2.アパートオーナーにおすすめの火災保険会社

アパートオーナーにおすすめの大手保険会社を5つピックアップしました。
「数が多くてどれを選べばいいかわからない」と迷った時は、以下の5つから選んでみることをおすすめします。

【火災保険のおすすめ特約】
特徴 補償
対象物
契約
年数
東京海上
日動
基本的な災害に対応。地震保険が自動でついてくる。 建物・
家財
1〜
10年
セコム
損保
希望の補償範囲に合わせた3種類のプランを用意。特約が10種類以上ある。 建物・
家財
1〜
10年
三井住友
海上
シンプルでわかりやすいプラン。ニーズに合わせて細かく特約を選べる。 建物・
家財
1〜
10年
損保ジャパン ライフスタイルに合わせて、幅広い補償からプランを選べる。もしもの事故の際はLINEで相談・保証金手続きが可能。 建物・
家財
1〜
10年
あいおい
ニッセイ
同和損保
火災をはじめとするさまざまな偶発的事故により発生した損害を補償。 建物・
家財
1〜
10年

3.火災保険金を安くするポイント

火災保険料をなるべく安く抑えたい人は、以下3つのポイントを基準に保険を選びましょう。

  • 災害リスクにあった特約を選ぶ
  • 複数社に見積もりを取る
  • 契約期間のなるべく長い保険プランを選ぶ

順番に詳しく解説していきます。

3-1.災害リスクにあった特約を選ぶ

必要以上に特約をつけてしまうと、無駄な固定費が発生してしまいます

ハザードマップを調べて、アパートが被る可能性のある災害リスクを洗い出すのがおすすめです。
例えば、近くに大きな川があるなら水害の特約をつけるなど、リスクから逆算して必要な特約を絞り出すと、無駄な出費が減ります。

3-2.複数社に見積もりを取る

前述の通り、同じ条件でも保険会社によって料金が変わることがあります。
1社でしか見積もりを出さないと、大きく損をしてしまう可能性も。

火災保険を選ぶ際には、必ず複数社に見積もりを出してもらいましょう。

3-3.契約期間のなるべく長い保険プランを選ぶ

火災保険の補償対象期間は5年が上限です。

契約期間が長いほど保険料がお得になるため、なるべく契約期間の長い保険プランを選ぶと良いでしょう。

4.火災保険のその他注意点

最後に、火災保険の注意点を2つ紹介します。

  • 地震や津波による火災は火災保険の対象外
  • 災害保険料は今後も上がり続けることが予想される

順番に詳しく見ていきましょう。

4-1.地震や津波による火災は火災保険の対象外

地震や津波を原因とする火災は、火災保険の対象外になっています。
対象範囲や被害額を想定しづらいためです。

地震保険は火災保険の特約として加入できます
日本は地震大国なので、万が一に備えて地震保険に加入しておくことをおすすめします。

4-2.災害保険料は今後も上がり続けることが予想される

火災保険を含めた災害保険料は、近年上昇傾向にあります。
災害が増えたことで、保険会社が支払う保険金の額が上がっていることが原因です。

今後は一層ランニングコストが増え、アパート経営の難易度が高まっていくことが予想されます

火災保険料はあくまで支出ポイントの1つでしかありません。実際にアパート経営をスタートした後は、俯瞰的な目で予算のやりくりをしていくように意識してください。

5.住民と自分を守るために、適切な火災保険を選ぼう

火災保険は、万が一の災害リスクによる莫大な損失に備えるもの。契約は必須でないものの、自分、そして住民の方々を守るために加入しておきたい保険です。

火災保険を選ぶ際は、アパートが被る可能性のある災害を想定した上で、適切や補償範囲のプランを選びましょう。また、複数の会社に見積もりを出してもらうこともお忘れなく。

アパート経営を検討するなら、
まず一括プラン請求を!

アパート経営を検討する際にはなるべく数多くの会社にプランを請求し、比較するのが良いでしょう。

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