【2代目大家コラム】空室対策「駅から〇分の表記はどれが正解?」

賃貸経営の繁忙期が終わりましたが、皆さんの物件は如何でしょうか?

残念ながら退去のタイミングが3月末、4月初旬となってしまい繁忙期が過ぎても空室となってしまう部屋は少なからずあると思います。(弊社の物件も数部屋あります…)

本日のお話はカテゴリ的には空室対策のお話しですが、なかなか取り上げられない視点をお話しします。

自主管理をされていてご自身で募集をされている方も、管理会社に任せて、管理会社が募集をしている方も共通しますので、何かしらの形でお役に立てれば幸いです。

正しい情報が発信されない原因

空室対策を言い換えると、如何に数あるライバル(空室)の中から自分の物件を選んでもらえるかの戦いです。

ライバルを分析して、物件の周りの市況を分析して、どの程度リフォーム工事をして、いくらの募集賃料を設定するか? やるべき事は枚挙に暇がありません。

今回のコラムで空室対策の全てをお話しすることは割愛させて頂きますが、私が本日伝えたいことは、これに尽きます。

『募集中のお部屋の情報は、正しく発信されているか?』必ず確認しましょう!

え!?そんなの当たり前じゃん!

って思う方もいると思いますが、私の実体験としても”あるある”の事象です。

特に数か月反響が無い、部屋が決まらない…と困っていらっしゃる方はチェックしてみる価値はあると思います。

まず、正しい情報が発信されない原因は大きく分けて2つあります。

⦁ 自身の情報が間違っている
例:工事は自分手配、募集は管理会社に任せている場合、追焚き給湯器にアップグレードしたのに管理会社に自分が伝え忘れたことが原因で発生

⦁ ネット掲載される時点で間違える
例:単純な人為ミス、担当者が過去データを使い回し、前回と同様だろうと思い込み、今回の変更点に気づかない。(仲介店の担当者って忙しいみたいです)

今回は最も多いと思われる賃貸住宅の募集の流れを想定してお話しします。

ここを押さえて!情報のチェックポイント

大家さんあるいは管理会社が、賃貸物件を扱う宅建業者さん(仲介店:エイブルさんなど)に募集を依頼します。
その後、仲介店が各種ネット媒体に物件の情報を掲載します。ネット媒体の情報を見たお客様が仲介店に問い合せるような流れです。

そこで、チェックするポイントは、次の通りです。(最後に発信する情報が正しいか再確認お願いします)

・募集条件(家賃、共益費、保証金、駐車場など)
たまに古い情報が掲載されていることがあります。または条件変更が反映されていないなど。

・お部屋の設備
たとえば、今回の工事で追焚き給湯器を設置しませんでしたか? ドアホンをモニタ付に変更しませんでしたか? エアコンを設備で付けませんでしたか?

・お部屋の写真
昔の写真を使い回されていませんか? せっかくクロスを新しくしたならアピールを。お部屋は綺麗に、明るく写っていますか?(適当に取った写真じゃ無いですよね?)

・○○駅から徒歩△分の表記
本当に正しいですか?
微妙なラインは我々大家さんの意思を示しましょう。

簡単に申し上げると、道路距離80m=1分 端数は切り上げ。最寄り駅の出入り口から物件の敷地までの道路距離です。
徒歩10分圏内に入るか15分圏内か? これで検索条件で選ばれる確率変わります!
詳しくはガイドライン参照

まとめ

このコラムをお読みになった大家さんは、ご自身の物件、ライバル物件を各種ネット媒体でチェックしてみてください。また、ご自身の物件をGoogleマップ検索してみてください。ネットで物件を探した人はちゃんとたどり着けるでしょうか?

この記事の執筆者

この記事の執筆者

永谷直也

所属 株式会社永⾕エステート代表取締役
職業 宅建士・賃貸不動産経営管理士

二代目大家。10年間異業種で働いたのち家業に携わる。住人同士が仲良く安心して子育てできることを目指した、子育て応援マンションをはじめ、資産50億を目指し、10棟約170戸(賃収約1.2億円)を運営中。

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