更新日
2025.02.19
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専門家コラム
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経営ノウハウ 永谷直也

【2代目大家コラム】賃貸経営は1人じゃムリ!チームでやっていきましょう

賃貸業に関係する規制、関連法案、業界の習慣など、経営判断をするうえで必要な知識、情報などは多岐にわたり、日々変化しています。情報収集は容易になる一方で「何が本当なのか?何が自分に必要か?」を判断するスキルを磨き続ける必要があります。

1.大家さん1人で網羅するのは不可能

必要な知識や情報の具体例としてはこんなことが挙げられます。

税務(所得税、相続税、固都税など)、建築(リフォーム、新築など)、不動産(購入、売却など)、法務関係(契約書、家賃滞納)、投資指標、これらは、それぞれ専門家がいます。

税務は税理士、建築に関してはビルダー、一級建築士など、不動産に関しては宅地建物取引士、司法書士、法務関係は弁護士、司法書士など。

この膨大な範囲で且つ高い専門性が求められる事柄を、自分で調べて、やれる範囲でやれることは出来ると思います(どのレベルかはさておき)。

私見では、膨大な範囲で且つ高い専門性が求められる必要な知識や情報を大家さん1人が全部網羅し続けることは不可能と考えます。

ココで選択です。

・自分でやる?(昔の自分です)
・プロと仲間でやる?(こんな選択肢があることも知りませんでした)

プロとチームを組むと自分でやるよりお金はかかります。一方で、自分でやると調べる時間がかかるし、正解とも限らない。自分が調べる事、学ぶ事に使う時間もコストです。(ただし、専門家のいうことを一定程度理解する素地を作る学びの時間は必要です)

実際に、不動産投資ファンドのファンドマネージャーはプロとチームを組んで賃貸経営しています。出資者に配当を出し続けるプロ(利益を作り続けるプロ)と同じ手法を使わない手はありません。

2.「で、ウチの場合はどうしたらいいの?」

私は実家を継いだ時は、自主管理をしていました。極端に言うとすべて自分たちで対応していました。当時は分からないことがあれば、

自分で調べて → どう対処するか家族で話しあう →実行(ただし自信はない)

と、時間がかかっていました。

半ばそれが当たり前ではあったけど、自分の代になってから経営していくことに漠然とした不安がありました。

なので、賃貸経営の本を買って読んで勉強し、暇さえあればネットで情報収集し、有料・無料セミナーで学んでということを数年間やっていました。

ただし、学ぶ過程でいつもぶち当たる壁がありました。

それは、「で、ウチの場合はどうしたらいいの?」です。

良い話を聞くと「こんなやり方があるのか~」とワクワクするのですが、ウチの経営に当てはめると何がベストなのか分からない……。ずっと課題でした。

この課題を解決するためには、ウチの現状を把握して、課題を見つけ、ウチにとって適切な助言をくれるコーチが必要であることに気づきました。

私は運よく「この人だ」と思えるコーチに出会いました。この出会いをきっかけに歯車が回り始めました。

具体例を交えて紹介します。

3.仲間は同年代が年下が理想

コーチにはこう教えてもらいました。

「賃貸経営のプロと呼べる人々は各専門分野のプロフェッショナルたちとチームを組んで、アドバイスをもらい経営判断している」

これを受け、チームを作るには、頼れる人に専門家を紹介して貰う、自分で人脈を広げることを継続しています。すぐには結果が出にくいですが、根気よく徐々に広げていくイメージです。

大企業に勤めていると会社の看板で仕事が出来るが、我々のような中小零細企業はヒトとヒトが繋がって仕事するのが現状です。なので、常に自分を磨くことや、周りの人間関係作りは必須です。

全ての専門家に対して毎月顧問契約をする必要は無いと思っています。

例えば、

登記関係はいつも司法書士の○○先生にお願いをする。

法務関係で契約書のチェックをお願いしたい時は弁護士の○○先生にお願いする。

この物件のリフォームは○○会社さんにお願いをする。

などです。LINEなど気軽にやりとりできるような人間関係を可能な限り構築出来ると良いですね。そうすれば気になったらすぐに相談もできます。(一方的な無料相談を推奨しているわけではありませんよ)

余談ですが、チームを作るのは大家さん自身と同年代か年下が良いと考えています。私は後継者で40代です。今後20年一緒にやっていくチームにするには、年下は大切です。

今後、事業を次世代にバトンタッチする大家さんも、次世代にそのチームを引き継いであげるためにも年下の専門家とチームを組むのが良いと思います。

4.まとめ

以上、本日は大家さんが賃貸経営をするには、チームを組んで経営していくのがいいと思います。理由は、賃貸経営のプロである不動産投資ファンドは、各分野のプロとチームを組み必要に応じて助言を受けながら経営判断しています、なので我々も真似をしましょう。という話でした。

次回は、コーチと一緒にウチのキャッシュフローを改善した話をさせて頂く予定です。

この記事の執筆者

この記事の執筆者

永谷直也

所属 株式会社永⾕エステート代表取締役
職業 宅建士・賃貸不動産経営管理士

二代目大家。10年間異業種で働いたのち家業に携わる。住人同士が仲良く安心して子育てできることを目指した、子育て応援マンションをはじめ、資産50億を目指し、10棟約170戸(賃収約1.2億円)を運営中。

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