近年、東京はマンション経営に適したエリアとして、多くの投資家の視線を集めています。土地オーナーにとっても東京というエリアの動向は気になるところでしょう。
この記事では、これからマンション経営を始める方に向けて、東京が人気の理由とエリアの動向を説明します。また、東京でのマンション経営で失敗しないためのポイントや、おすすめの建築会社についても紹介しますので、ぜひご一読いただき、マンション経営を始める参考としてください。
マンション経営で東京が人気の理由
東京はマンション経営を始めるエリアとして人気を集めています。その理由として、以下の3点が挙げられます。
- 安定した需要がある
- 再開発が続いている
- ワンルームマンションの規制がある
詳しくは「マンション経営で東京が人気の理由」をご確認ください。
東京でのマンション経営を失敗しないためのポイント
東京でのマンション経営を失敗しないためには、以下のポイントを押さえておく必要があります。
- エリアの特徴とニーズを考える
- 利回りと空室リスクを正しく把握する
- 信頼できるパートナーを見つける
詳しくは「東京でのマンション経営を失敗しないためのポイント」をご確認ください。
東京でのマンション建築に強い企業は?
マンション経営では、パートナーとなる企業選びが非常に重要です。東京でマンション経営を行うなら、東京での実績が十分にある企業を選ぶのがおすすめです。
東京でのマンション建築に強い企業を以下にご紹介します。
- 旭化成ホームズ
- 住友林業
- 積水ハウス
- セレ コーポレーション
- 大東建託
- 東建コーポレーション
- パナソニックホームズ
- ミサワホーム
- 三井ホーム
それぞれの特徴など、詳しくは「東京でのマンション建築に強い企業9選」をご確認ください。
すでに土地をお持ちで、マンション経営を具体的に検討されている方は、以下のボタンから建築費の目安や収益シミュレーションがわかる建築プランを取り寄せてみることをおすすめします。
1.マンション経営で東京が人気の理由
マンション経営は数十年にわたって取り組む必要があるため、そのエリアの動向を知っておく必要があります。
まずは、マンション経営において東京が人気となっている理由について紹介します。
1-1.安定した需要がある
日本の人口は2008年をピークに減少を続けており、賃貸需要もそれに合わせて縮小していくと考えられています。そんな環境の中で、東京は転入超過により人口増加が続いており、例外的な存在といえます。
東京都が発表している人口の増減が以下の表となります。東京都の人口は約1406万人で、平成27年より約55万人増となっています。
地域 | 令和2年 | 平成27年 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
総数 | 東京都計 | 14,064,696 | 13,515,271 | 549,425 | 4.07 |
区部 | 9,744,534 | 9,272,740 | 471,794 | 5.09 | |
市部 | 4,240,110 | 4,157,706 | 82,404 | 1.98 | |
郡部 | 55,577 | 58,334 | -2,757 | -4.73 | |
島部 | 24,475 | 26,491 | -2,016 | -7.61 |
(単位:人、%)
また、1世帯当たりの人員は1.95人で、平成27年より0.07人減。ただし、世帯数については約722万世帯で、平成27年から約52万世帯が増えています。
地域 | 令和2年 | 平成27年 | 増減数 | 増減率 | |
---|---|---|---|---|---|
総数 | 東京都計 | 7,219,402 | 6,701,122 | 518,280 | 7.73 |
区部 | 5,209,997 | 4,801,194 | 408,803 | 8.51 | |
市部 | 1,974,836 | 1,864,627 | 110,209 | 5.91 | |
郡部 | 21,775 | 21,876 | -101 | -0.46 | |
島部 | 12,794 | 13,425 | -631 | -4.70 |
(単位:世帯、%)
賃貸経営を考えるにあたって、世帯数の増加は賃貸住宅の需要につながる重要な要素です。この傾向は今後も続くと考えられており、東京では今後も比較的安定した需要が望めるエリアだと考えられます。
1-2.再開発が続いている
エリアの動向を見極めるには、そのエリアの開発計画を確認することも重要です。
「アジアヘッドクォーター特区」構想により外国企業誘致に積極的な品川周辺エリアや、国際金融都市を目指し再開発が行われている日本橋兜町・茅場町周辺など東京はさまざまなエリアで再開発が続いており、その傾向は東京オリンピックが終わったあとも変わりません。
また、今後も東京~名古屋間のリニア中央新幹線の開通や、都心と羽田空港を結ぶJR「羽田空港アクセス線」計画などがあり、東京の都市機能はさらに拡張、強化されていくものと考えられています。
こうした再開発計画も東京のポテンシャルの高さと評価され、マンション経営の人気につながっています。
1-3.ワンルームマンションの規制がある
東京23区では、1室あたりの最低面積を定めたり、一定の割合でファミリー向け住戸を確保する必要があったりとワンルームマンションの建築に関する独自の規制があります(規制内容は自治体により異なります)。つまり、東京ではワンルームマンションは需要があるにもかかわらず規制で制限され、供給が難しくなりつつあります。
これらの制限は賃貸経営に一見マイナスに思えますが、参入が制限されているという点では、将来的に競争の激化を防いでくれるというメリットがあります。
ワンルームに対する建築規制内容は年々厳しくなる傾向にあります。今後も単身者世帯が増加し、ワンルームマンションに一定の需要があると仮定すると、安定した経営を期待することができるのです。
2.東京でのマンション経営を失敗しないためのポイント
ここまで、東京でのマンション経営が人気である理由をご紹介しましたが「有利だから必ず成功する」とは限らないのがマンション経営です。
ここでは、東京でのマンション経営を失敗しないためのポイントをご紹介します。
2-1.エリアの特徴とニーズを考える
マンション経営では空室を抑えて安定した家賃収入を得ることが大切です。東京のような賃貸需要の高いエリアでは比較的空室対策はしやすいですが、エリアの特徴とニーズをリサーチして物件づくりをすることは欠かせません。
基本的に、マンション経営において利益が高くなるのはワンルームの間取りです。ただし、周辺に公園や学校、スーパーなどがそろっていてファミリー需要が高いエリアであればファミリー向けの間取りを多く設けるなど、ニーズに合わせた柔軟な選択をすると、賃貸経営のリスクも抑えられるでしょう。
また、同じワンルームであってもターゲットが学生や若い単身者であれば高速インターネットの環境を整えるなど、ターゲットのニーズにあわせた物件づくりを心がけましょう。
2-2.利回りと空室リスクを正しく把握する
賃貸経営を始める際、利回りだけで物件を判断してしまうのは危険です。
特に、中古マンションや郊外の物件の場合、物件価格が抑えられるため一見して高い利回りが確保できるように見える場合があります。ただし、中古や郊外の物件は賃貸需要の高い都心部よりも空室リスクは高くなります。中古の場合は、取得してすぐに修繕が必要となってしまう場合もあるため注意しましょう。
マンション経営を失敗しないためには、提示された利回りが本当に妥当なのか慎重に判断する必要があります。空室率はきちんと考えられているか、修繕にどのくらいの費用がかかるか、それらが収支計画に反映されているかチェックしましょう。
また、新築の場合でも、周辺の競合物件では築何年でどれくらいの空室率なのかを調べておくことで将来的な予測がつきます。
2-3.信頼できるパートナーを見つける
マンション経営で失敗してしまうのには、いくつかのパターンがあります。
- 空室リスクの高い郊外のマンションに投資した
- リサーチ不足でニーズに合わないマンションを建ててしまった
- 自己資金が少なく借入金の割合が高すぎた
上記はあくまで一例ですが、マンション経営にはさまざまなリスクがあり、オーナーとしてそれらに対応していかなくてはなりません。その際に重要なのが、経営のパートナーとなる不動産会社や建築会社の存在です。プロの知見を借りながら進めることで、リスクを低減することができます。
パートナーとなる企業を選ぶ際にチェックしておきたいのは、その地域での実績です。東京での経営サポート実績の詳細を確認したうえで、パートナーとなる企業を選びましょう。
土地を所有していてマンション経営を具体的に考えたい方や、マンション経営を行うエリアをすでに決めている方は、「HOME4U オーナーズ」を活用することをおすすめします。最大10社から初期費用や収支予測を含めた経営プランを取り寄せられますので、ぜひご利用ください。
3.東京でのマンション建築に強い企業9選
この章では、東京でのマンション建築に強い企業を9社、ご紹介します。
3-1.旭化成ホームズ
旭化成ホームズは、「ヘーベルメゾン」のブランド名で賃貸住宅の商品展開をしている企業です。「ヘーベルメゾン」の基本構造部分の耐用年数は60年以上。耐震性・耐火性にもすぐれ、入居者の安全とオーナーの資産を守っています。
「安心の建物」「将来を見据えたコンサルティング」「長期にわたって経営を見守るサポート体制」を3つの柱とし、長期安心経営を支えています。
「HOME4U」の提携企業|旭化成ホームズ株式会社
3-2.住友林業
住友林業は、木の住まいの心地よさと、自由設計が叶える付加価値が魅力の建築会社です。賃貸住宅は「フォレストメゾン」というブランド名で知られ、収益力と事業価値の高い賃貸住宅が実現できる点が魅力です。
グループ企業には賃貸管理会社の住友林業レジデンシャルがあり、豊富な管理実績も魅力のひとつ。グループの総合力で設計・施工、アフターメンテナンスまでサポートが受けられます。
「HOME4U」の提携企業|住友林業株式会社
3-3.積水ハウス
積水ハウスの賃貸住宅「シャーメゾン」は建物外観や内装にも高級感があり、賃貸住宅の中でも確かなブランド価値を確立している存在です。
積水ハウスは企業規模の大きさや安定性にも定評があり、対応エリアは全国に及びます。入居者募集から、一括借上、建物の維持管理までをグループ会社である積水ハウス不動産各社と一体となりサポート。長期で安定した経営をするために求められる、万全なサポートが強みです。
「HOME4U」の提携企業|積水ハウス株式会社
3-4.セレ コーポレーション
セレ コーポレーションは、東京をはじめとした首都圏エリアに特化した若者向けの賃貸住宅を中心とした商品展開を行う企業です。赤レンガ調の外観やターゲットに特化した間取りなど、オリジナリティが高くデザイン性の高い物件づくりが特徴です。
建築だけではなく賃貸管理までを自社で行っており、長期間にわたって的確なメンテナンスやフォローを行っているのも特徴です。構造躯体の初期保証は20年間で、必要補修(有償)を行うことにより30年保証まで延長することもできます。
「HOME4U」の提携企業|株式会社セレ コーポレーション
3-5.大東建託
大東建託は、賃貸住宅管理戸数・賃貸仲介件数・住宅供給戸数1位を継続して更新中の企業です。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造とあらゆる構造の建築ができる対応力があるため、土地の持つ力を最大限に引き出すことができます。
経営・管理・修繕など賃貸経営のすべてを任せられるサポート力が強みで、煩雑な業務の多くを代行してくれる点も魅力。なるべく手間をかけずに経営したい、プロの協力なサポートを受けたいというオーナーに多く選ばれています。
「HOME4U」の提携企業|大東建託株式会社
3-6.東建コーポレーション
東建コーポレーションは全国47都道府県全てに拠点を構え、それぞれの地域特性やニーズにこたえられるノウハウが強みです。
建築面では、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つの工法に対応し、鉄骨柱を組み合わせてつくる「高耐力フレーム」や粘弾性ダンパーで揺れを吸収する「制震フレーム」を活用し、高い耐震性を実現。入居者募集の面では、仲介専門店と賃貸物件検索サイト「ホームメイト」を運営しており、集客に強いことも特徴的です。
「HOME4U」の提携企業|東建コーポレーション株式会社
3-7.パナソニックホームズ
パナソニックホームズは多層階住宅の技術に定評があり、さまざまな構造で1~9階建まで建築可能です。耐震性も強いほか、独自開発の光触媒タイルの外壁により、クリーニングやメンテナンスの負担を軽減するなど、技術力にも定評があります。
サポート面では、業界大手で連結子会社のパナソニックホームズ不動産の一括借上システムが特徴。建物の構造耐力上主要な部分は35年間の初期保証があり、診断にもとづいて必要な工事を行うことにより最長60年まで延長が可能です。
「HOME4U」の提携企業|パナソニック ホームズ株式会社
3-8.ミサワホーム
1998年に世界初の「ゼロ・エネルギー住宅」を発売するなど、環境に配慮した先進的な住まいづくりを行ってきた歴史を持つミサワホーム。デザイン性の高さにも定評があり、32年連続でグッドデザイン賞に輝いています。
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造と種類を選ばずさまざまな建築に対応可能です。
「HOME4U」の提携企業|ミサワホーム株式会社
3-9.三井ホーム
三井不動産グループの一員である三井ホーム。豊富な建築実績と長年にわたる賃貸管理のノウハウをもとに、マンション経営における入居者募集や物件管理をサポートできる体制が強みです。
構造躯体は、ツーバイフォー工法を進化させた「プレミアム・モノコック構法」を採用しており、高い耐震性が強みです。三井ホームならではのハイグレードな外観や設備も魅力です。
「HOME4U」の提携企業|三井ホーム株式会社
4.信頼できるパートナーを選ぶには
東京でのマンション経営は安定した賃貸需要が見込めますが、初期費用も高く、慎重に収支計画を作成する必要があります。また、マンション経営ではさまざまなリスクに対応する必要があるため、信頼できるパートナーを探し、プロの知見を得ることが近道となります。
信頼できるパートナーを探すには、土地活用会社やハウスメーカーが参画する一括プラン請求サービスを利用すれば、簡単な入力で複数の企業からプランを取り寄せることが可能です。
プラン請求の際は、「HOME4U オーナーズ」を活用すると、大手ハウスメーカーのプランを最大10社から一括請求できます。ぜひご利用ください。
この記事のカテゴリトップへ