低コストでマンションを建築して土地活用をはじめたいなら、マンション建設会社(デベロッパー)選びが重要です。
本記事では
- 低コストで建築できる大手マンション建築会社5社
- マンションを低コストで建築するコツ
について紹介しています。
低コストでマンションを建築したい方におすすめする建築会社は以下のとおりです。
- 大東建託
- セレ コーポレーション
- ユニホー
- 東建コーポレーション
- 住友林業
マンションを低コストで建築するコツは以下のとおりです。
- 割安な構造を選択する
- 建築費をおさえても問題ない部分はおさえる
- エレベーターをつけない
- トイレと洗面所をユニットにする
- 設計施工一貫方式で建てる
- 家賃坪単価を上げるためにワンルームタイプを選ぶ
1.低コストで建築できる大手マンション建築会社5社
まず、低コストで建築できる大手マンション建築会社5社について解説します。
企業名 | 代表的なブランド | なぜ低コストで 建築できるのか |
こういう人に おすすめ |
保証 |
---|---|---|---|---|
大東建託 | DK SELECT | 資材調達から建築後の検査まで、関連する作業・手続きを一貫して自社で行う | 「賃貸経営受託システム」に魅力を感じる人 | 自動散水設備の導入で植栽した草木の5年保証制度あり |
セレ コーポレーション | My Style vintage |
|
個性的な外観のマンションを建築したい人 | 引き渡し後20年 |
ユニホー | レージュクレスタ | ノウハウを生かした徹底的な規格化により、画期的なコストダウンを実現 | ハイクオリティ&ローコストなマンションを建築したい人 | 初期保証10年 |
東建コーポレーション | シェルルシリーズ | グループ会社の生産ネットワークを活用して資材・部材のコストをおさえている | 独自の不動産賃貸仲介ネットワークに魅力を感じる人 | 10年 |
住友林業 | フォレストメゾン | 木造なので固定資産税を抑制。 減価償却年数も短いので償却額が大きい |
環境にやさしい木造マンションを建築したい人 | 初期保証30年 |
1-1.大東建託
大東建託は、土地の所有者向けに「賃貸経営受託システム」を提供しています。
大東建託のマンションブランドである「DK SELECT」を軸に、賃貸事業の企画立案から施工、入居者募集、管理、運営までを一貫して請け負います。
- 資材の調達や設計、施工、建築後の検査もすべて大東建託が一貫して行うため、間に他業者を入れないため、他社とくらべて低コストでの建築が可能
- 建築プランを豊富に用意しているため、多様なニーズにも応えてくれる
- 大東建託が運営する賃貸住宅サイト「いい部屋ネット」で集客できるので、平均的な入居率も高め
大東建託のDK SELECTは賃貸経営の専門家にすべてをまかせられるので、「めんどうなことはプロにまかせたい」という人におすすめです。
1-2.セレ コーポレーション
セレ コーポレーションは、暖かみのある赤レンガ調の外観が特徴的なマンションブランド「My Style vintage」を提供している企業です。
- 「事業エリアを東京圏に絞っていること」「主要な構造部材はすべて自社工場で製造できること」「設計から施工まですべて自社で行っていること」で、低コストでのマンション建築を可能にしている
- 最大30年の保証
- オーナーの代わりに賃貸・建物管理を行う「オーナー代行システム」や「一括借り上げシステム」がある
- 2023年2月時点の建築実績は2,700以上、入居率は98.4%
セレ コーポレーションの「My Style vintage」は、個性的な外観のマンションを建築し、賃貸管理もプロにまかせたい人におすすめです。
1-3.ユニホー
ユニホーは50年以上の歴史を持ち、マンション・戸建ての企画、分譲、販売の他、土地活用、建物の管理などを手掛ける老舗のデベロッパーです。
- 長年培ってきた施工技術やノウハウを生かして徹底的に規格化したことにより、低コストでのマンション建築を実現
- マンションとしての品質も高く、「居住の満足感」を追求した仕様設備になっている
- 入居募集から契約、家賃管理に退去時の修繕対応まですべてまかせられる
ユニホーのレージュクレスタは、ハイクオリティ&ローコストなマンションを建築し、その後の賃貸管理もすべてプロにまかせたい人におすすめです。
1-4.東建コーポレーション
東建コーポレーションも、土地を所有している人向けに賃貸事業の企画立案、施工、建築後の賃貸管理などを請け負っている会社です。
マンションブランド「シェルルシリーズ」を持ち、「ホームメイト」という独自の不動産賃貸仲介ネットワークも持っています。
- 高耐震鉄骨などの部材、システムキッチンなどの水回り製品をグループ会社から仕入れることで、低コストでのマンション建築を実現
- 住宅性能表示制度の最高レベルである「劣化対策等級3級」を取得
- 「サブリース経営代行システム」や、ホームメイトを活用した「入居仲介促進システム」などを利用すれば安心
低コストでマンションを建築でき、賃貸管理や集客面でも安心してまかせられる会社を探しているなら、東急コーポレーションの「シェルルシリーズ」をおすすめします。
1-5.住友林業
住友林業はその名のとおり、木のプロとして木の特性を生かした住宅建築や賃貸経営を行っている会社です。
- 鉄骨造のマンションなどとくらべて材料費にかかるコストが安くなる
- 鉄骨造や鉄筋コンクリート造のマンションとくらべて固定資産税を安くおさえることが可能
- 減価償却の年数も短くなるので、1年あたりに償却できる額も高くなる
- 建築後の管理は、「一括借り上げシステム」や「賃貸管理業務システム」、「あんしんサポートパック2」などを利用すればすべてまかせることが可能
木造ならではの設計の自由度を生かし、毎年の固定資産税を安くおさえて建築後の賃貸運営も安心してまかせられるのがフォレストメゾンの強みです。
2.マンションを低コストで建築するコツ
この項目では、マンションを低コストで建築するコツについて紹介します。
- 割安な構造を選択する
- 建築費をおさえても問題ない部分はおさえる
- エレベーターをつけない
- トイレと洗面所をユニットにする
- 設計施工一貫方式で建てる
- ファミリータイプの間取りを選ぶ
2-1.割安な構造を選択する
建物の構造には壁式構造とラーメン構造があります。
建設費は壁式構造の方が安いため、コストをおさえたいなら壁式構造を選ぶのがおすすめです。
壁式構造は、柱や梁がないので部屋の空間を存分に利用でき、耐震性にも防音性にも優れているのがメリットです。
ただその反面、壁で建物を支えているため撤去できないので壁の撤去が必要な間取りの変更やリノベーションはむずかしいというデメリットがあります。原則5階以下の建物のみと定められていることも注意が必要です。
ラーメン構造はデザインの自由度が高く、窓や扉の位置を自由に決められるのがメリットです。
ただその反面、建物を支える柱や梁が室内に突き出るので空間をスッキリ使えず、壁式構造とくらべて耐震性に劣るところがデメリットです。
間取りの変更や大がかりなリノベーションをするつもりがなく、5階以下のマンションを建てる予定なら、建設費をおさえられる壁式構造がおすすめです。
2-2.建築費をおさえても問題ない部分はおさえる
基本的に、入居者に見えにくい部分の建築費をおさえても問題ありません。
いくつか例を挙げると以下のとおりです。
- シートフローリング
- バルコニーの手すり
- 階段や廊下の仕様
床は木材のフローリングを使わずにシートフローリングを使用しても問題ないでしょう。
特に最近のシートフローリングは質感の良いものがあり、種類も豊富にあるので強度やデザインが適切なものを選べばコストダウンにつながります。
2-3.エレベーターをつけない
3階以下のマンションであれば、エレベーターをつけないこともコストダウンのひとつの手段です。
都市部のワンルームであれば若年層が借りる可能性が高いので、5階以下のマンションでもエレベーターをつける必要はないかもしれません。
エレベーターはマンションの利便性を上げますが維持費がかかり、場合によっては多額の費用がかかる大規模修繕が必要になることもあります。
せまい土地でのマンション建築の場合、エレベーターをつけないことで設計が自由になって建物を効率的に使えるケースも多いので、検討する価値はあるでしょう。
2-4.トイレと洗面所をユニットにする
給排水設備工事が必要になる水回りを可能な限り1ヶ所にまとめればコストダウンにつながります。
おすすめは、バスは単独にしてトイレと洗面所をユニットにすることです。
2点ユニットにすればその分、部屋として使える面積も広くなります。
2-5.設計施工一貫方式で建てる
設計と施工をひとつの業者にまかせられれば、コストダウンにつなげられます。
設計と施工を別々に依頼する場合、設計費の相場は建築費の7~10%ほどです。
しかし、両方の工程を引き受けられる業者にまとめて依頼できれば、設計にかかる費用をおさえられます。
設計と施工を1ヶ所にまとめて依頼することを「設計施工一貫方式」と呼びます。
大手のマンション建築会社の場合、ほとんどが設計施工一貫方式ですが、不明なときは念のためプランの提案時などのタイミングで確認しておきましょう。
2-6.ファミリータイプの間取りを選ぶ
建築コストだけで考えると、マンションはファミリータイプよりもワンルームタイプの方が費用は高くなります。
ワンルームタイプは設置すべきキッチンやバス、トイレなどの数が増えるからです。
そのため、低コストでマンションを建築したいならファミリータイプを選ぶのがおすすめです。
ただ、ワンルームタイプは建築費が高くなりやすい分、1部屋あたりの面積がせまいので坪あたりの家賃収入も高くなります。
あえて建築コストをかけてワンルームタイプを建て、ファミリータイプ建築時以上の家賃収入を得られれば、トータルの利益は高くなるでしょう。
低コストで建築ができる会社は複数あり、それぞれに特徴があるため、比較検討して自分に合った相談先を見つけることが大切です。
以下のボタンからは、簡単な情報の入力で複数社を一括で比較できます。
この記事のカテゴリトップへ