道路に沿った土地は「ロードサイド」と呼ばれ、一般的には人出入りが多く、土地活用がしやすいと言われています。本記事では、ロードサイドの土地の活用方法に関してやさしくまとめています。

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更新日
2023.08.18
カテゴリ
土地活用, 記事

ロードサイドの土地活用は何がある?所有地に最適な活用法をみつけよう

ロードサイドの土地活用は何がある?所有地に最適な活用法をみつけよう

ロードサイドの土地とは、「沿道の土地」という意味で、道路に面した土地のことです。ロードサイドという言葉は、主に不動産業界の方が、幹線道路やバイパスなどに面した道路のことを指して使う言葉ですが、もっと広い意味で、車やバイクでアクセスできる、沿道の土地としても使われています。

今回は、沿道の土地をお持ちの方向けに、ご所有の土地が「ロードサイドの土地」なのかどうかをご理解いただき、さらに、ご自分の土地であれば、どのような土地活用が効果的なのかがわかるようにまとめています。

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この記事のポイント まとめ

ロードサイドの土地活用:大きな道路に面した土地の場合

ロードサイドの土地とは、「道路に面した土地」のことを言います。

まず、幹線道路や国道など大きな道路に沿った土地の場合は土地活用にも多くの選択肢があります。

  1. ロードサイド型店舗
  2. 複合商業施設
  3. オフィス・事業拠点
  4. 物流センター・大型倉庫
  5. 工場

それぞれの土地活用方法について詳しくは「ロードサイドの土地活用1 大きな道路に面したタイプ」をご一読ください。

ロードサイドの土地活用:それ以外の道路に面した土地の場合

幹線道路や国道などの広い道路ではなくとも、片側2車線くらいの道路や、普通の車道や歩道に面している場合、ロードサイドの土地ととらえることがあります。
この場合、土地の特徴によって向いている土地活用方法は変わってきます。

1.市街地から歩ける×道幅が広い
  • テナントビル
  • ソーシャル型ホテル
  • オフィス
  • 寮・シェアハウス
2.市街地から歩ける×道幅が狭い
  • 貸店舗経営
  • 小型倉庫・物流拠点の経営
  • 戸建て賃貸
3.市街地から遠い
  • ランドマーク型ホテル
  • オフィス
  • 社員寮

それぞれの特徴や土地活用方法の詳細など詳しくは「ロードサイドの土地活用2 それ以外の道路タイプ」をご確認ください。

ロードサイドの土地活用方法を決める5つのポイント

実際にロードサイドの土地で活用方法を決めるには、以下の5つのポイントに注目し、調査や確認を行う必要があります。

  1. 賃貸ニーズの調査
  2. 土地の法的条件を確認
  3. 周辺環境の確認
  4. 借り主となる企業の調査
  5. 信頼と実績のあるハウスメーカーのサポート

詳しくは「ロードサイドの土地活用方法を決める5つのポイント」をご確認ください。

1.ロードサイドの土地とは

ロードサイドの土地とは、交通量の多い道路に面した土地のことです。このような場所での土地活用は、交通量の多さから大量の来客を見込んだ企業に、土地貸し・土地建物貸しをするのが一般的です。

1-1.ロードサイドの土地2パターン

ロードサイドの土地には、以下の2パターンの土地があります。

大きな道路に面している土地

幹線道路やバイパスに沿った土地です。車線が多く、途中に横断歩道も少なく、車でスピードを落とさずに移動することが前提の道路のことです。

それ以外の道路に面している土地

片側1~2車線くらいの一般道や、一方通行の道などを含めて「土地が道路に面している」という意味のロードサイドです。

ロードサイドとは、もともとは「沿道」を意味する言葉ですので、郊外でも都会でも、道路に面した土地であればロードサイドの土地です。

このような土地は、主に郊外にあることが多いのですが、車で乗り付けるタイプの大型商業施設を作って市街地化したエリアと、本当に何もない郊外エリアとを分ける意味で、大型店舗が建ち並ぶような道路に面した郊外エリアをロードサイドエリア、そこにあるお店をロードサイド店舗と呼んでいます。

2.ロードサイドの土地活用1 大きな道路に面したタイプ

本章では、幹線道路などの大きな道路に面したロードサイドの土地活用についてまとめています。このタイプの土地活用は、企業を対象に土地貸し・土地建物貸しをする土地活用方法がメインになります。

企業との契約方法は2種類あり事業用定期借地式とリースバック式があります。前者は、企業に所定期間のみ貸し出す方法で土地の賃料が収入となります。

後者のリースバックは、企業などの要望に沿った形態の店舗を、土地オーナーが建築してから、土地建物の両方を貸しだし、土地と建物の賃料を収入にする方法です。

大きな道路に面した土地には、以下のような土地活用方法があります。

  1. ロードサイド型店舗
  2. 複合商業施設
  3. オフィス・事業拠点
  4. 物流センター・大型倉庫
  5. 工場

2-1.ロードサイド型店舗

ロードサイド型店舗とは、都心と郊外をつないでいる、幹線道路やバイパスなどの大きな道路に沿った店舗のことです。主要ターミナル駅からは離れたエリアであることが多いため、車・バイクなどで来るゲストを主な対象にしています。

ゲスト自身が自分で運転してくることが多いため、居酒屋やバーなどのアルコールを出すお店はロードサイド型店舗には不向きです。

お酒が提供できないことから、ロードサイド型店舗には、ファミリーレストラン・寿司などの和食店・大手ハンバーガーチェーン店などの、食事をメインとした店舗が多くなるのが特徴です。また、車から降りなくても食事が購入できるドライブスルー型、フードデリバリー対応型の店舗も多くみられます。

ロードサイド型店舗は、一つのエリアにかたまって建っていることが多いのですが、これは、同じロードサイドでも、以下のような条件が揃っているほうが、客付け条件が良くなり、経営がしやすいためだと言われています。

交通量が多い幹線道路沿いなどであること

同じ広い道路でも、一般道と国道などが網目状につながっている幹線道路の方が、圧倒的に交通量が多いため、集客もしやすいといわれています。

交差点よりも20M以上手前であること

車線の多い道路では、車に乗った状態で店舗の確認をしてから車線変更をするため、交差点より、20~30M手前に店舗があるほうがタイミングよく入店できます。

近くに中央分離帯などがないこと

中央分離帯があると、進行方向と反対側にお店があった場合は、折り返してから来なければならないため、機会損失になりやすいためです。
はじめて行くお店の場合、地図やナビ以外に、看板などを目当てに移動することがあります。背の高い街路樹の葉っぱで看板やお店のトレードマークなどが、遠くから確認できないと、通り過ごしてしまうことがあります。

今の車にはかなり正確なナビゲーションシステム、バイクや自転車移動にはスマホ地図アプリなどがありますので、実際には上記のような条件が無くても、お店には到着できます。しかし、まったく初見のゲストに「ここ、入ってみる?」とハンドルを切ってもらうためには、やはり上記の条件は重要と言えます。

また、このような条件がそろっている土地、企業から見ると「好条件のロードサイドの土地」であるため、退去があっても、すぐに次の入店が決まりやすいと言えます。ご所有の土地がこのような条件下にある場合は、ロードサイド店舗を経営する企業への貸し出しを検討してください。

2-2.複合型商業施設

複合商業施設とは、複数の小売り・サービス業などの店舗が1ヵ所に集まったタイプの施設です。モール、ショッピングモール、またはモール型ショッピングセンターとも言います。

幹線道路などの大きな道路に面した複合型商業施設には、さまざまな目的で大量の利用者が集まりますので、建物以外に、大型の駐車場台数が確保できるだけの敷地面積が必要です。

店舗にはファミリーレストラン・スーパーマーケット・ドラッグストア・大型電気店など、大量の集客が期待できるタイプの店舗以外にも、アパレルブランド店・小型飲食店・習い事施設・健康レジャー・家具展示場など、さまざまな目的の店舗を一か所にまとめることができるため、商業利用だけではなく、地域活性化にも役立ちます。

2-3.オフィス・事業拠点

店舗経営の場合は、ロードサイドの土地の中でも、客付け条件が良くないと経営に影響が出る可能性がありますが、オフィスや事業拠点にするのであれば、好条件のロードサイドの土地である必要はありません。

オフィスや事業拠点の場合、通勤してくる社員・自社に用事がある取引先以外は来ることがないため、ロードサイドへの接道面が少ない土地、交差点や信号付近、インターチェンジ付近・中央分離帯があるエリアであっても、特に会社の営業状態に影響が出ません。

オフィスや事業拠点にする場合は、企業の事業内容によって、オフィスと工場・オフィスと倉庫・オフィスと研究室、オフィスと展示場など、事務所がある敷地内に、置きたい施設を併設するケースが多い傾向にあります。そのため、その企業が必要となる事業施設が揃えられるだけの、十分な敷地面積があることが重要になります。

2-4.物流センター・大型倉庫

周辺にロードサイド型店舗やショッピングモールなどがないエリアのロードサイドの土地は、物流センターや大型倉庫が適しています。物流センターは配達する荷物の仕分けをする場所、大型倉庫は荷物を一時保管しておく場所のことです。

道路沿いの道であれば、運搬のための社用車や大型車が出入りしやすく、周辺にも住居がないため、騒音や事故による周辺トラブルのリスクが低いというメリットがあります。コロナ禍によるネット通販・ネット個別宅配の爆発的な増加により、国内の安定した流通拠点として、大型倉庫や物流センターの需要は増え続けています。

物流センターや大型倉庫は、ロードサイド型店舗とは違い、不特定多数の車を呼び込む必要がありません。そのため、土地が道路に広く面していなくても、トラックが通れる広さがあれば問題ありません。
【参照:その他・倉庫など経営に強い提携企業一覧

2-5.工場

ショッピングモールなどが集まるタイプのロードサイドエリアから離れた場所にある土地には、工場としての需要もあります。周辺には住居がなく、人の往来もほとんどないため、騒音・ニオイ・事故の危険を回避しやすいというメリットがあります。

大型トラックの出入りが多いので、幹線道路やバイパスから近い方が借り手はつきやすくなります。また、工場の従業員が使う事務所と駐車スペースも必要になるため、敷地面積は重要な要素になります。

ご所有の土地を、どこに貸すのが最も土地活用として有効なのかは、複数の土地活用プランを比較することでわかります。土地活用プランは、敷地面積と土地条件、周辺環境やライバル物件なども含めて、最適だと思われる土地活用方法をプロがいくつかピックアップしてから提案してくれます。

土地活用プランの中には、建築プランと経営プランも含まれていますので、費用がどのくらいかかり、収入がどのくらいになるのかまでが、まとめてあります。「HOME4U オーナーズ」の一括プラン請求なら、カンタンな質問に答えていくだけで、日本全国のロードサイドの土地活用に信頼と実績のある企業の中から、最大で10社までに絞り込んで紹介しています。

3.ロードサイドの土地活用2 それ以外の道路タイプ

道路構造令第5条によると、日本の道幅は普通道路で3.5~3.75メートル、小型道路で3~3.25メートルという決まりがあります。幹線道路もバイパスも道路の幅員ルールは同じですが、このような大きな道路には、車線が何本もあるため、交通量が多くなります。

本章では、幹線道路のように車線を何本も走らせるほどの広さはなくても、ある程度の交通量があるタイプのロードサイドの土地に適した土地活用についてまとめています。

契約先は、土地の広さと建てられる建物の規模によって、企業から個人経営者までさまざまです。幹線道路ほどではなくても、交通量があるロードサイドですので、街の中心から遠いのは同じです。

しかし、幹線道路などとは違い、目的地までの交通手段は車とバイク以外にも、自転車・地域バスも含まれ、さらに、駅から20~30分くらいの圏内であれば、徒歩による来場者も想定されているところが、幹線道路沿いのロードサイドとの違いです。

道幅によって交通量が違うため、以下の3種の土地活用パターンがあります。

  1. 市街地から歩ける×道幅が広い
  2. 市街地から歩ける×道幅が狭い
  3. 市街地から遠い

3-1.市街地から歩ける×道幅が広い

普通の道路で私たちが目にするのは、車の行き交いができる広さがある道路と、出来ない広さの道路です。ここでいう道幅が広い道路とは、車の行き交いのできる道路のことで、一般的には道の幅員6~8メートルくらいの道路を指します。

広い道路に面した土地は、幹線道路ほどではありませんが、交通量が多く、さらに車以外の交通手段が使えるエリアです。そのため、ある程度の利用客数が見込めるうえに、エリア周辺の徒歩圏の利用客も対象にしたビジネスが成立します。例えば、以下のような企業が、土地活用の対象になります。

テナントビル

テナントビルとは、事務所・店舗が複数入居するタイプのビルです。雑居ビルとも言います。駅前にあるテナントビルよりも、広さを求めるタイプ・車利用も想定した会社が利用します。一棟を丸ごと借りるケースもあります。

ソーシャル型ホテル

従来型のホテルは大手ターミナルビルから直結で行ける利便性の高い場所にあるのが普通でした。ソーシャル型ホテルは、地元エリアに溶け込む形のライフスタイルを重視したホテルですので、駅歩があるエリアに作られる傾向があります。

駅歩がある場所に設定するのは「わざわざ、行く場所」という、ホテルとしてのコンセプトであり、メジャーなホテルとは趣向が違うという差別化が目的です。

ソーシャル型ホテルというのは、宿泊や一時利用をするホテルのゲスト同士が、ホテルを起点として交流しあうことを前提とした、次世代型のホテルです。ホテルの特性である365日24時間という営業スタイルを活かし、人が好きな時に好きなだけ集まれるスポットとして、若い世代に支持されています。

ある程度の交通量がある道路が近くにあるため、駅や空港からタクシーなどで直接乗り入れることができ、暮らすような雰囲気で地元を楽しめるため、大手チェーンホテル利用に飽きた海外からの出張ビジネスマンにも人気があります。

オフィス

ある程度の大きな道路に面しているので、交通の便が良いのに、レジャーやショッピングが多いエリアのような騒がしさがないため、静かで広い、落ち着いたオフィスとしての需要があります。

車通勤OK・テレワーク可など、特に駅前である必要がない会社にとっては、賃料を抑え、広くリラックスしたオフィス空間が持てます。空間が十分にあることにより、仕事目的以外の部屋、例えば、リフレッシュのための運動スペースや、広いカフェスペースを設けることもできます。

車・バイク・自転車通勤をしない方は、近隣にバス停があれば通勤に問題がありません。また、このような会社は、テレワークやフレックスタイム制を導入していることが多いため、駅から距離があることが社員にとってストレスになりません。

駐車スペースを完備しておく必要がありますが、足りなければ周辺のコインパーキングを利用します。また、最近は、会社の入り口付近にシェア・サイクルやシェア・ボードの土地貸しをして、社員がそれを利用して会社と駅の往復に利用するなど、新しい通勤スタイルも生まれています。

寮・シェアハウス

寮やシェアハウスを作って、企業や個人に貸し出すことができます。寮やシェアハウスとは、入居者がバストイレ・キッチン・ランドリーなどを共有し、個室には水回りなどの設備がないタイプの建物です。

オーナーが寮を作ってから企業に貸し出す、土地を貸して企業が寮を建てるパターンがあります。どちらにしても、各部屋に個別に水回り設備をつける必要がないため、建築コストを抑え、収益率の高い寮経営が期待できます。

今回紹介したものは、広さのある道路に面したロードサイドの土地に適した土地活用ですが、ご所有の土地が道路面にどのくらい接しているか(接面道路)によって、建てられる建物の規模が変わってきます。

気になる活用方法があれば、まずは「HOME4U オーナーズ」の一括プラン請求をご活用ください。たくさんのプランを請求する際に、「こんな土地活用を考えている」というコメントをつけることで、各ハウスメーカーや建築会社の担当者が、希望に沿ったものができるかなどを、正確に計算したものベースに提案してくれます。

3-2.市街地から歩ける×道幅が狭い

道幅が狭い道路とは、わかりやすく言うと、車の行き交いができない道路のことです。ご所有の土地がこのような道路に面していれば、これもロードサイドの土地になります。

行き交いができない道幅しかないと、道路の出入り口から同時に車が侵入した場合、どちらかがバックで戻るか、空いている場所に車を移動させる必要があります。そのため、トラックなどの大型車が必要なビジネスには不向きな土地です。

反対に、道路の交通量は少なく、静かなエリアとなります。また、交通量が少なくても、決して人通りが少ないわけではないので、商圏としては成立するタイプの土地です。企業からの申込には、以下のようなものが多い傾向にあります。

貸店舗経営

土地の条件の範囲で階数のある建物を建て、バイク・自転車・徒歩で来るタイプのゲストを狙ったテナント貸しの経営です。ご自身で建てたものをご自身で運営する、または、一棟貸しでテナントビル経営会社や企業に貸す方法があります。

各テナントが想定している、来店者数に合わせた広さを提供できるため、チェーンから個人まで、広くテナントを募れます。

また、ケータリングメインのビジネスなど、駅前である必要がなく、さらに自動車を使う必要もないタイプの新しいビジネスでは、1坪程度の広さのテナントを希望してくるケースもあります。

現在、このような新規ビジネスモデルに対応できる貸テナントは少ないため、間仕切りでいくらでも1~2坪のテナントを作ることができるようにしておけば、多様な職種に、自在に対応することができます。

小型倉庫・物流拠点の経営

幹線道路には大型倉庫や物流センターがありましたが、道幅の狭い土地の場合は、物流会社が最終的にエリアに配る荷物仕訳をするための、エリアの物流拠点として貸し出すことができます。

大手宅配会社以外にも、最近は、個別宅配スーパーの会社が増えているため、小型倉庫と物流拠点一体型のものも需要があります。

道幅が狭くても、エリア配達がメインなので、軽自動車・バイク・自転車が使えれば問題がなく、また道路が一方通行でもビジネスに支障がありません。
【参照:宅配便の配送効率向上に関する研究

戸建て賃貸

静かな暮らしを求める方向けに、社宅や戸建賃貸として貸し出します。道幅は入居者の車が入れれば問題なく、交通量も少ないので、騒音もなく静かです。

駅から遠いエリアにマイホームを選ぶ方は、車で移動することが前提ですので、駅から遠いことは問題になりません。また、車移動が前提であるため、自宅の前が道路であることに利便性を感じてくれます。

上記例は、道幅が狭い、駅から少し離れたエリアに適したものですが、ご所有の土地が、道路にどのくらい面しているか(接面道路)によっても、建てられる建物の規模が変わります。また、このようなエリアは周辺にも住宅が密集していることが多く、高さのある建物は建てられない傾向があります。

3-3.市街地から遠い

市街地から徒歩30分以上かかるロードサイドの土地は、一般的には「郊外」と呼ばれます。郊外は車やバイクで移動することが前提ですが、バス利用または専用バスなどがあれば、以下の施設は問題なく経営ができます。

ランドマーク型ホテル

周辺エリアに観光地やランドマークがあるエリアであれば、観光客をターゲットしたホテルの建設と経営が可能です。

郊外ですが、観光地の場合、観光バスや主要駅や空港などからリムジンバス・タクシーなどで乗り入れが可能です。

オフィス

郊外エリアは、ターミナル駅があったとしても、住宅地が駅から離れた場所にあることが多いため、基本、車移動が前提です。車も1人1台ベースで軽自動車などを使うため、外出はすべて車というエリアもあります。

このようなエリアにある企業は、社員も車通勤が前提であり、広めの駐車場が必要となるため、オフィスをさらに郊外に持つことがあります。

特に、メーカーや精密機器の製造をする企業は、自社の敷地内にオフィス・駐車場・食堂・工場・倉庫のすべてが揃っているほうが、仕事の効率が良いため、あえて、郊外の広い土地にオフィスを構えることがあります。

社員寮

オフィスが郊外にある場合、そこで働く社員が住む寮が必要です。車通勤で通う範囲内に、寮施設を必要としている場合があります。

経営方法は、会社からの一括借り上げ、複数の企業と提携した部分借り上げなど、寮の規模と周辺エリアニーズの変化によって、経営方法を変更することができます。

ご所有の土地に、どんな規模のどのような建物ならば建てられるのかは、建築基準法と都市計画法によって決まります。土地活用プランを請求すると、ハウスメーカーや建築会社が建築条件などを調べてくれますので、どのような建物が建てられるのかも、正確にわかるようになります。

4.ロードサイドの土地活用方法を決める5つのポイント

本章では、ロードサイドの土地の活用方法を決める際に、ポイントとなる5つの項目をまとめています。

  1. 賃貸ニーズの調査
  2. 土地の法的条件を確認
  3. 周辺環境の確認
  4. 借り主となる企業の調査
  5. 信頼と実績のあるハウスメーカーのサポート

4-1.ニーズの調査

条件の良いロードサイドの土地は、大手企業や有名企業からの申込が多くなります。このような企業は、契約条件も良いうえに、会社にブランド力と知名度があるため、あまり深く考えずに契約してしまう可能性があります。

しかし、ロードサイドの土地活用は、土地貸し・土地建物貸しによる賃料収入が主体ですので、契約内容や金額だけではなく、その企業のビジネスが、ご所有の土地があるエリアで、長期的に高いニーズと競争力がある会社かどうかを調査・確認してください。

仮に、土地を大手コンビニエンスストアA社に貸し出し、リースバック(土地に指定された建物を建ててから貸す方法)契約をしたとします。数年後、目と鼻の先にコンビニエンスストアB社が出店してきた場合、A社の売上は激減する可能性があります。

契約内容によっては、賃料見直しの時に、大きな家賃減額交渉をされる可能性があります。賃料のみが収入源ですので、土地オーナーにとっては、自力でカバーすることができないタイプの減額となり、さらに今後、もとに戻る可能性はほとんどありません。

このように、契約の条件がどれほど良くても、実際に大切なのは、長期にわたって一定額の賃料を払い続ける能力・体力があるかどうかです。契約金などのわかりやすい条件だけではなく、ライバル企業との競争に勝ち続け、長期に利益を出し続けるだけの力があるかも見るようにしてください。

4-2.土地の法的条件を確認

ロードサイドの土地は敷地面積が広いことが多いので、何でも建てられそうな気がしますが、ご自身の所有地であっても、法規に則った建物しか建てられません。土地にどのような建物が、どのくらいの規模で建てられるのかは、建築基準法と都市計画法などが関係します。

土地が持つ条件は、ご自身で調べることも可能ですが、誤って認識してしまうと調査にかけた時間が無駄になってしまいます。はじめから、不動産情報の無料一括比較サイトなどを利用して、不動産のプロフェッショナルが調べてくれた、正確な情報を利用することをおすすめします。

複数の土地活用プランを請求する際には、NTTデータグループが運営する「HOME4U オーナーズ」の一括プラン請求をご活用ください。ご所有の土地のエリアと大きさなどを入力していくだけで、日本全国のロードサイドの土地の土地活用に信頼と実績のある会社の中から、最大10社までに絞り込んで紹介をします。

4-3.周辺環境の確認

エリア周辺の環境とのバランスも考えて土地活用方法を選ぶ必要があります。同じロードサイドでも、幹線道路沿いと幅員の狭い道路とでは、周辺の環境が全く違います。

特に、幹線道路以外のロードサイドの土地の場合、周辺エリアには住人がいる可能性があります。企業に土地を貸したことで、騒音や車の事故の可能性が増えるなど、近隣住民にとっての住環境に影響する可能性もあります。ほとんどの企業は、このようなケースも想定したうえで、バランスの良い土地活用をしてくれますが、オーナーが気をつけることで、さらにトラブルを回避できます。

また、エリア環境の変化にも注意が必要です。ご所有の土地があるエリアで、これから先、新たに道路・高速道路のインター・ターミナル駅・ランドマークなどが開発されることにより、交通量や人の流れが変わる可能性があります。このような情報は、都市計画に関することですので、自治体で確認できます。

信頼のおけるハウスメーカーや建築会社をパートナーに選ぶと、このような長期的な視点からの、適切な土地活用方法とプラン提案をしてもらえます。

4-4.借り主となる企業の調査

土地活用に申し込んできた企業の調査をしっかりします。主に、企業の経営状態を見て、長期の支払能力に問題がないかをチェックします。

チェック方法は、申込の際に、過去数年分の決算書、バランスシートなどを提出してもらい、経営内容をチェックさせてもらうようにします。良心的な会社は、こちらから言わなくても、経営状態のわかる書類の準備をしてきます。上場会社や大手企業の場合は、会社四季報やホームページにIR情報として掲載がありますので、先にオーナーが調べておくこともできます。

仮に契約相手が大手企業や有名企業であったとしても、ご所有の土地での賃貸経営がうまくいくかどうかは、あくまで、これから貸す土地の店舗での経営状態に左右されるため、契約の際には必ず、中途解約に関したペナルティを盛り込んでおき、万が一の場合の対策も忘れないようにしてください。

4-5.信頼と実績のあるハウスメーカーのサポート

ロードサイドの土地活用と言っても、土地があるエリア、面積、土地条件などによって、数多くの選択肢があることがお分かりいただけたと思います。

ご所有の土地で、土地からの利益を最大化できる活用方法を選ぶには、ひとりで悩むよりも、不動産と土地活用のプロフェッショナルである、ハウスメーカーや建築会社の担当者からのサポートも、参考にしたほうがスムーズです。

複数の土地活用プランを請求する際には「HOME4U オーナーズ」の一括プラン請求をご活用ください。一回の入力で、最大10社までの企業にプラン請求ができます。複数の候補プランの中から、内容を精査して絞り込んでいくことで「この会社、このプランならば」と思えるパートナー会社を見つけ出すことができます。

まとめ

ロードサイドに土地をご所有の方向けに、土地活用方法をまとめました。ひとくちにロードサイドと言っても、幹線道路やバイパスに接した土地から、一般道の中で大きな道路に面しているなど、さまざまです。また、どのエリアの土地であっても、土地が持つ条件によって、できる土地活用が決まってきます。

まずは、ご所有の土地に、どのような建築物が可能なのかなどを、調べてみることからスタートすると、土地活用に対してのイメージも付きやすくなります。

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