近年、マンション経営で人気の場所といえば東京ですが、大阪はどうでしょうか。結論からいえば、大阪でマンション経営をするならエリアごとの動向をチェックし、賃貸需要が将来にわたって期待できるエリアで始める必要があります。また、そのエリアに合った物件づくりも欠かせません。
この記事では、大阪でマンション経営をするメリットとデメリットから、成功するためのポイント、おすすめの建築会社までご紹介します。
大阪でマンション経営をするメリットとデメリット
マンション経営で人気のエリアといえば東京ですが、大阪もまた人気の高いエリアです。まず、大阪でマンション経営をするメリットは以下のとおりです。
- 東京に比べて地価が安く高い利回りが実現できる
- 都心部では空室リスクが低い
- 一部エリアでは再開発が続く
デメリットは以下の2点が挙げられます。
- 大阪府の総人口は減少傾向
- エリアによって状況が異なる
メリットについて詳しくは「大阪でマンション経営をするメリット」を、デメリットについて詳しくは「大阪でマンション経営をするデメリット」をご確認ください。
大阪でマンション経営を成功させるポイント
大阪でマンション経営を成功させるには、大阪ならではの特徴を正しく把握し、準備することが必要となります。
- エリアごとに調査して判断する
- エリアのニーズを見極める
- 信頼できるパートナーを見つける
詳しくは「大阪でマンション経営を成功させるポイント」をご確認ください。
大阪でのマンション建築に強い企業は?
マンション経営を成功させるには、パートナーとなる建築会社選びが非常に重要です。大阪でのマンション建築に強い企業を以下にご紹介します。
- 旭化成ホームズ
- 住友林業
- 生和コーポレーション
- 積水ハウス
- 大東建託
- 大和ハウス
- 東建コーポレーション
- パナソニックホームズ
- ミサワホーム
- 三井ホーム
それぞれの特徴など、詳しくは「大阪でのマンション建築に強い企業10選」をご確認ください。
すでに大阪に土地をお持ちで、マンション経営を具体的に検討されている方は、以下のボタンから建築費の目安や収益シミュレーションがわかる建築プランを取り寄せてみることをおすすめします。
目次
1.大阪でマンション経営をするメリット
大阪でマンション経営をするメリットは、エリアを選べば安定した賃貸需要が見込むことができ、空室率の低いマンション経営が実現できる点です。
また、東京に比べて地価が安いため、高い利回りが期待できる点もメリットといえるでしょう。以下に詳しく説明します。
1-1.東京に比べて地価が安く高い利回りが実現できる
マンション経営に有利な場所といえば、多くの方が東京と答えるでしょう。確かに東京は賃貸需要が安定していることから人気ですが、その一方で地価が高く、マンション経営を始める際に多額の初期費用がかかります。
大阪もマンション経営には人気のエリアですが、東京と比べると地価が安い点が特徴的です。つまり、初期費用が安く済む分、高い利回りが実現できる可能性が高くなるのです。
1-2.都心部では空室リスクが低い
2019年8月に大阪府によって発表された「大阪府人口ビジョン策定後の人口動向等の整理」によると、大阪府の総人口は2010年をピークに減少を続けており、今後もその傾向は一層加速していくと見られています。
※2015年までは総務省「国勢調査」。2020年以降は「大阪府の将来推計人口について(2018年8月)」における大阪府の人口推計(ケース2)に基づく大阪府政策企画部推計
一方で、総務省が公表している「住民基本台帳人口移動報告2020年」によると、2020年の大阪市は転入超過数が最も多い市町村となっており(1万6802人)、この影響で2020年まで人口増加の傾向が続いています。また、1世帯当たりの人員が減少し、世帯数も増加の傾向にあります。
令和2年 | 平成27年 | 増減数 | 増減率(%) | |
---|---|---|---|---|
人口(人) | 2,752,412 | 2,691,185 | 61,227 | 2.3 |
世帯数 | 1,469,718 | 1,354,793 | 114,925 | 8.5 |
1世帯当たり人員(人) | 1.87 | 1.99 | △ 0.12 | ― |
つまり、大阪府全体で見れば人口は減少しているものの、都心部であればまだ賃貸需要が見込めることが予想できます。
1-3.一部エリアでは再開発が続く
近年、大型の開発計画が続いているのは大阪駅周辺の梅田エリアです。また、すぐ近くの淀屋橋駅でもオフィスビルの竣工予定があるなど、大阪市のなかでも北側に位置するエリアで再開発が続いています。
これら「街が発展していく」要素もマンション経営においてはプラスととらえられるでしょう。
2.大阪でマンション経営をするデメリット
大阪は東京に次ぐ大都市であることからマンション経営にも有利とされることが多いですが、大阪でのマンション経営はメリットばかりではありません。
この章では、デメリットについてご紹介します。
2-1.大阪府の総人口は減少傾向
先にもご紹介したとおり、大阪府でのマンション経営を考えるときに押さえておかなくてはならないのは、大阪府の総人口は減少傾向であることです。
大阪市は転入超過により2020年までの人口は増加していますが、それは例外的なエリアといえます。また、大阪府は、高齢化率が急速に高まる傾向も指摘されており「大阪市人口ビジョン」によると大阪市の高齢化率は2015年には25.3%ですが、2045年には32.4%になると予想されています。
大阪でマンション経営を行うなら、こうした今後の賃貸需要を左右する動向も押さえておく必要があるでしょう。
2-2.エリアによって状況が異なる
大阪でマンション経営を考える際に特徴的なのが、東京に比べると「有利なエリアが狭く限られている」という点です。大阪市では人口流入が続くものの、その周辺の市では少子高齢化が進んでいるエリアも多く、地方と土地活用における状況が変わらないところも少なくありません。
マンション経営を考える際には、「大阪だから安心」と考えるのではなく、実際に検討しているエリアでの状況はどうか、という視点を持つことが重要です。
3.大阪でマンション経営を成功させるポイント
大阪でマンション経営を成功させるには、大阪のエリア事情に合わせて進める必要があります。以下に、注意すべきポイントについて解説します。
3-1.エリアごとに調査して判断する
大阪の都心部はマンション経営に有利ですが、周辺では少子高齢化が進んでいるエリアもあり、慎重な計画が必要です。マンション経営は長い期間で取り組む賃貸経営となるため、始める前にエリアの人口動向や開発計画について押さえておくのが基本です。
もし大阪で物件や土地の取得を考えるなら、都心部にエリアを絞って物件を選ぶことが重要です。もし所有している土地が大阪のなかでも賃貸需要が見込めないエリアであれば、売却して土地を買い替えることも検討してみてください。
マンション経営では空室リスクへの対策が非常に重要ですが、将来の賃貸需要が見込める場所でマンション経営を始めるのが、大きな空室リスク対策となります。
3-2.エリアのニーズを見極める
大阪に限らず、マンション経営ではエリアのニーズを見極めて物件づくりをすることが重要です。
例えば、「大阪市人口ビジョン」によると、大阪市の高齢化率は大阪市内の区によっても状況が異なっています。大正区、生野区、住之江区、平野区の4区については2045年に高齢化率が40%以上になるという予想ですが、北区、福島区、中央区、西区、天王寺区、浪速区、淀川区の7区に関しては30%未満にとどまるとされています。
こうした状況の中では、高齢者向けの見守りサービスを取り入れるなどもアイデアの一つとなるでしょう。また、大阪市は外国人が多い点も特徴的です。外国人が多く居住するエリアなら、外国人をターゲットとした物件づくりも考えられます。
エリアのニーズを見極め、周辺の競合物件からの差別化をするのに必要なのは、周辺エリアや競合物件のリサーチです。
- そのエリアはどんな居住者に向いているのか
- ターゲットとなる居住者が好む設備やサービスは何か
- 家賃はどのくらいか
- 空室にならない部屋はどんな間取りか
周辺の物件をリサーチし、上記のような視点でチェックしてみましょう。
3-3.信頼できるパートナーを見つける
ここまでご紹介したように、大阪でのマンション経営を成功させるには、そのエリアの動向を正しく判断して始める必要があります。また、マンション経営で失敗しないためには、さまざまなリスクへの対応策を知っておく必要があります。
こうしたリサーチやリスク対策は、オーナーだけで行うのではなく、信頼できるプロの力を借りるのが近道です。大阪でのマンション経営実績が豊富にある企業をパートナーに選べば、エリアの動向や将来的な見通しについてもアドバイスをもらえ、サポートを受けながらマンション経営をすることができるでしょう。
マンション経営を行うエリアをすでに決めている方は、「HOME4U オーナーズ」を活用することをおすすめします。最大10社から初期費用や収支予測を含めた経営プランを取り寄せられますので、ぜひご利用ください。
4.大阪でのマンション建築に強い企業10選
この章では、大阪でのマンション建築に強い企業を10社、それぞれの特徴とともにご紹介します。
4-1.旭化成ホームズ
旭化成ホームズは、「ヘーベルメゾン」のブランド名でアパートやマンションなど賃貸住宅の商品展開をしています。対応エリアは全国ではありませんが、大阪は対応エリアに入っています。
「安心の建物」「将来を見据えたコンサルティング」「長期にわたって経営を見守るサポート体制」を3つの柱とし、「ヘーベルメゾン」の基本構造部分の耐用年数は60年以上。耐震性・耐火性にすぐれている点もメリットです。
「HOME4U」の提携企業|旭化成ホームズ株式会社
4-2.住友林業
住友林業は「フォレストメゾン」というブランド名で知られる賃貸住宅を展開しています。木を基調とした自然素材の住まいを特徴とし、木造でありながら4階建まで対応可能です。
グループ企業には賃貸管理会社の住友林業レジデンシャルがあり、豊富な管理実績があることも強みです。設計から施工、アフターメンテナンスまで充実したサポートが受けられます。
「HOME4U」の提携企業|住友林業株式会社
4-3.生和コーポレーション
生和コーポレーションは住居系をメインとした土地活用を行う企業で、累積10万戸以上の賃貸住宅を建築しています。建築面では、「鉄筋コンクリート造」「重量鉄骨造」「軽量鉄骨造」「木造2×4」の大きく4つの構造から、土地にあわせて低層から高層マンションまで柔軟に設計可能です。
マンションの建築はもちろん、商業系やオフィスまで幅広い種類に対応しているため、その土地のポテンシャルを引き出す提案が受けられるでしょう。また、業界最長35年の長期一括借上げも特徴です。
「HOME4U」の提携企業|生和コーポレーション株式会社
4-4.積水ハウス
積水ハウスは国内屈指の住宅メーカーとして知られ、企業規模の大きさや安定性には定評があります。また、賃貸住宅「シャーメゾン」は確かなブランド力を持った賃貸住宅として広く知られています。
グループ会社である積水ハウス不動産各社との協力で、入居者募集から、一括借上、建物の維持管理まで一体となったサポートを受けられるのもメリット。質の高い物件と万全なサポート体制で、次世代に残す資産づくりをしたいオーナーから支持を集めています。
「HOME4U」の提携企業|積水ハウス株式会社
4-5.大東建託
大東建託は、賃貸住宅管理戸数・賃貸仲介件数・住宅供給戸数1位を継続して更新中の企業です。
建築面では、木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造とさまざまな構造に対応可能。また、経営・管理・修繕など賃貸経営のすべてを任せられるサポート力が強みで、家賃回収力や入居率の高さも魅力となっています。
「HOME4U」の提携企業|大東建託株式会社
4-6.大和ハウス工業
大和ハウス工業は住宅メーカーのなかでも老舗といえる企業で、企業規模の大きさや経営基盤の安定性には定評があります。建築の面では、低層から高層のマンションまで建てられる幅広い対応力が強みです。
サポート面では連結子会社の大和リビングの一括借上システムが特徴で、建築・経営管理まで総合的に任せられる点がメリットです。
「HOME4U」の提携企業|大和ハウス工業株式会社
4-7.東建コーポレーション
東建コーポレーションは大阪だけでなく、全国47都道府県全てに拠点を構え、それぞれの地域にあわせたノウハウを持っている点が強みです。
建築面では、木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の3つの工法に対応しており、土地にあわせて設計可能。サポート面では、仲介専門店と賃貸物件検索サイト「ホームメイト」を独自に持っている点が特徴です。
「HOME4U」の提携企業|東建コーポレーション株式会社
4-8.パナソニックホームズ
パナソニックホームズは大阪に本社を持つ住宅メーカーです。1~9階まで建築可能で、土地の持つ力にあわせた活用が可能です。また、耐震性や独自開発の光触媒タイルの外壁など、技術力にもとづいた性能の高さにも定評があります。
サポート面では、連結子会社のパナソニックホームズ不動産の一括借上システムが特徴です。
「HOME4U」の提携企業|パナソニック ホームズ株式会社
4-9.ミサワホーム
「実績あるデザイン力」「暮らしのアイディアと先進性」「テクノロジー&クオリティ」の3つを特徴とするミサワホーム。特にデザイン性の高さには定評があり、32年連続でグッドデザイン賞に輝いています。
建築面では木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造に対応可能で、土地にあわせて設計したマンションを建てることができます。
「HOME4U」の提携企業|ミサワホーム株式会社
4-10.三井ホーム
多彩でデザイン性の高い商品展開をしている三井ホーム。三井不動産グループの一員で、安定性や経営基盤の強さにも定評があります。また、豊富な実績とノウハウをもとに、マンション経営におけるさまざまなサポートが受けられます。
耐震性、遮音性、耐火性、断熱性などの住宅性能も高く、ツーバイフォー工法を進化させた「プレミアム・モノコック構法」や「ダブルシールド(DS)パネル」などの技術がそれを支えています。
「HOME4U」の提携企業|三井ホーム株式会社
5.信頼できるパートナーを選ぶには
大阪でのマンション経営はエリアによっては安定した需要が見込めますが、事前に検討しているエリアの動向をしっかりとリサーチしておく必要があります。また、マンション経営で失敗しないためには、プロの手を借りてリスク対策をしておくことが重要です。
大阪のマンション経営で信頼できるパートナーを探すには、一括プラン請求サービスを利用すれば、簡単な入力で複数の企業に問い合わせをすることが可能です。
プラン請求の際は、「HOME4U オーナーズ」を活用すると、大手ハウスメーカーのプランを最大10社から一括請求できます。ぜひご利用ください。
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