個人で行う土地活用の中では、マンションは大きな投資額が必要となる部類です。マンションは、50年以上は収益を生み出す資産となるため、建築会社もしっかりと選ぶ必要があります。
また、賃貸経営向けのマンションは、エレベーターの必要性をジャッジする等、特殊な判断も求められる点が特徴となっており、実績豊富な建築会社をパートナーにすると心強いでしょう。
この記事では、賃貸マンションの建築を検討している方に向けて、
- 建築会社に依頼する際の注意点
- 建築会社を選ぶコツ
- おすすめの建築会社5選
について解説していきます。
ご自分の理想に合うベストな建築会社を見つける足掛かりにしてください。
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マンション建築を企業に依頼する際の3つの注意点
マンション建築を企業に依頼するときに押さえておきたい注意点は以下の3つです。
- マンションは借入金が大きくなりやすい
- 小さめの間取りを中心とする
- 小中規模のマンションは構造の選択肢が多い
マンションは投資規模が大きく、長年にわたり経営していくものです。そのため、マンション特有の事情や収益を上げるための注意点は必ず押さえておきましょう。
詳しくは「マンション建築を企業に依頼する際の3つの注意点」をご確認ください。
マンションの建築会社を選ぶ5つのコツ
マンション経営では、建築会社の選び方も非常に重要なポイントです。具体的には、以下の5つのコツを押さえておきましょう。
- 複数の施工会社から提案を受ける
- 建築費単価と賃料単価を比較する
- 近所の施工事例を見せてもらう
- 竣工後の管理方式や管理料を比較する
- 竣工後のメンテナンス体制を比較する
それぞれのコツについて、詳しくは「マンションの建築会社を選ぶ5つのコツ」をご確認ください。
マンション建築会社でおすすめの企業
マンション建築会社でおすすめの大手企業の一例は、以下のとおりです。
- 積水ハウス株式会社
- 東建コーポレーション株式会社
- パナソニック ホームズ株式会社
- セキスイハイム(積水化学工業株式会社)
- 株式会社セレコーポレーション
それぞれの特徴や強みについて詳しくは「マンション建築会社でおすすめの企業」をご確認ください。
1.マンション建築会社でおすすめの企業
それでは、実際に賃貸マンションの建築ができる建築会社を具体的に見ていきましょう。本章では、以下の5社を紹介していきます。
- 積水ハウス
- 東建コーポレーション
- パナソニック ホームズ
- セキスイハイム(積水化学工業)
- セレ コーポレーション
それではひとつずつ解説します。
1-1.積水ハウス
積水ハウス株式会社は、長年、日本の住宅業界を牽引してきたトップメーカーです。実績数や施工の品質、入居者からの評判等は申し分ありません。
積水ハウスが手掛けるシャーメゾンシリーズは不動産会社の間でも高品質であることが認知されており、入居者をあっせんしたがる営業担当者も多いです。積水ハウスでマンションを建てること自体が空室対策になっている雰囲気すらあります。
積水ハウスといえば、「重量鉄骨」を得意とする代表企業です。
【参照:積水ハウス株式会社】
1-2.東建コーポレーション
東建コーポレーション株式会社は、鉄筋コンクリート造、壁式コンクリート造、重量鉄骨造のいずれも対応できる建築会社です。賃貸マンションを建てるのであれば、ぜひ提案を受けたい会社といえます。
特に壁式コンクリート造も手掛けている会社は少ないため、5階建て以下のマンションを建てる場合には貴重な存在です。5階建て以下のマンションの場合、壁式コンクリート造だと建築費を大きく下げられる可能性があります。
【参照:東建コーポレーション株式会社】
1-3.パナソニックホームズ
パナソニックホームズ株式会社では、重量鉄骨造で9階建てまでのマンションを建築できる技術を持っているのが特徴です。
一般的に重量鉄骨造の適正階数は5階以下であるため、 9階建てを建築できるパナソニックホームズの技術は高いといえます。6階建て以上のマンションとなると、鉄筋コンクリート造以外で建てられる会社を見つけにくいです。
そのため、特に6~9階までのマンションを予定している方はパナソニックホームズも検討してみることをおすすめします。6~9階建てであれば、パナソニックホームズは他社よりも建築費が安くなる可能性が高いです。
【参照:パナソニック ホームズ株式会社】
1-4.セキスイハイム(積水化学工業)
セキスイハイムは、積水化学工業株式会社の建物ブランドです。賃貸住宅はアパートを中心に展開しており、3階建ての対応が可能です。
セキスイハイムの3階建て賃貸住宅は、外壁をタイルで仕上げることができ、通常のアパートよりも高級な雰囲気が出せます。3階建てで検討したいという場合には、セキスイハイムも有力な選択肢の一つです。
1-5.セレ コーポレーション
セレ コーポレーションは、主に鉄骨造を得意とするハウスメーカーです。中層のマンションというよりは、低層物件を得意としている会社となります。
特徴としては、外装を赤レンガで仕上げるという鮮やかで高級感のあるデザインです。「My Style vintage」というシリーズを出しており、一目でセレ コーポレーションの物件であることがわかるようになっています。
門柱も赤レンガで緑青の門扉も組み合わさっているため、高級感が演出されています。規模的にはアパートともいえますが、見た目上は高級マンションであり、長期間にわたって賃料が値崩れしないことも期待できます。
セレ コーポレーションが管理している物件の入居率は96.97%となっており、入居率の高い物件が多いことも特徴です。
2.マンション建築を依頼する際の3つの注意点
まずは、マンション建築を企業に依頼するときの注意点を3つ解説します。
- マンションは借入金が大きくなりやすい
- 小さめの間取りを中心とする
- 小中規模のマンションは構造の選択肢が多い
それではひとつずつ見ていきましょう。
2-1.マンションは借入金が大きくなりやすい
マンションは、個人が行う土地活用の中では規模の大きい部類です。建物が大きいため必然的に投資額も膨らみ、借入金も増えてしまいます。借入金が増えるということは、借入金の返済リスクも大きくなるということです。
返済期間も長期に及ぶことから、空室リスクを極力減らし、家賃収入も安定的に生み続ける必要があります。そのため、あまり安普請なマンションを建てることは避けるべきです。
また、マンションは少なくとも50年以上は持つことから、その間に発生する修繕費も極力抑えるべきといえます。修繕が多く発生するような建物を建ててしまうと、支出が膨らむことで収益性が落ち、借入金の返済リスクが高まってしまいます。
よって、マンションを建てる場合は、特に建築会社の施工実績を意識し、施工の品質の高い建物を建てることが重要なのです。マンションは長期間にわたってお金を生み出す資産になるため、相応のコストをかけて優良な資産を築き上げるという発想も大切になってきます。
2-2.小さめの間取りを中心とする
マンション建築は、基本的に小さめの間取りを中心とすることがポイントとなります。
理由としては、ファミリータイプよりも
ワンルームを中心とした物件の方が賃貸経営は安定し、収益性も高くなるからです。
3LDKのようなファミリータイプは、専有面積が広いため、必然的に家賃の総額が高くなります。家賃の総額が高いと貸しにくくなるため、賃貸需要も弱いです。
ファミリータイプは、なんとか貸すために単価を下げて家賃を設定することになります。よって、マンション建築を依頼する場合には、ワンルームを希望することが基本となります。
2-3.小中規模のマンションは構造の選択肢が多い
小中規模のマンションは、「構造の選択肢が多い」という特徴があります。一般的に、6階建て以上のマンションは鉄筋コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造で建てられるのが一般的です。
中層以上のマンションはほとんどが鉄筋コンクリート造であり、構造を選択する余地がほとんどないといえます。構造を選択する余地がないということは、建築費を大幅に下げられる可能性も低いということです。
一方で、個人が行うマンションは5階建て以下の物件も多くあります。5階建て以下の物件では、鉄筋コンクリート造の他に、重量鉄骨造や壁式コンクリート造等でも建築することが可能です。
構造が選択できるようになると、建築費を大幅に下げられる可能性も出てきます。例えば、壁式コンクリート造と呼ばれる構造は、コストを下げることが期待できます。壁式コンクリート造とは、工場で製作した鉄筋コンクリート造の壁を現場で組み立て、壁で建物を支えていく建て方のことです。
ハウスメーカーは、各社が得意とする構造がそれぞれ異なります。そのため、複数のハウスメーカーから提案を受けると異なる構造の提案を受けることができ、リーズナブルな建築費の施工会社が見つけやすいです。
5階建て以下のマンションは複数のハウスメーカーのプランを比較することが特に有効となるため、しっかりと比較することを強くおススメします。
3.マンションの建築会社を選ぶ5つのコツ
本章では、「マンションの建築会社を選ぶコツ」について、5点を解説します。
- 複数の施工会社から提案を受ける
- 建築費単価と賃料単価を比較する
- 近所の施工事例を見せてもらう
- 竣工後の管理方式や管理料を比較する
- 竣工後のメンテナンス体制を比較する
それではひとつずつ見ていきましょう。
3-1.複数の施工会社から提案を受ける
マンションの建築会社を選ぶコツは、複数の施工会社から提案を受けることがコツとなります。理由としては、ハウスメーカーによって得意とする構造や工法が異なるからです。
例えば、鉄筋コンクリート造を得意とするハウスメーカーだけに提案を依頼しても、基本的に鉄筋コンクリート造を前提とした提案しか出てきません。同じ鉄筋コンクリート造で図面を何回も描き直しても、建築費の大幅な削減は期待できないので、「複数社の提案を比較する」ということが重要になります。
手間をかけずに複数の施工会社から提案を受けるなら「HOME4U(ホームフォーユー) オーナーズ 」が便利です。土地の所在地や広さなどを入力するだけで、複数の建築会社から間取りや建築費などのプラン提案を受けられます。
3-2.建築費単価と賃料単価を比較する
複数のハウスメーカーからマンションプランの提案を受けたら、建築費単価と賃料単価の2点を比較することがポイントとなります。
建築費は総額だけを比較しても本当に安いかどうかわからないため、建築費の高低を見極めるには総額を延床面積で割って単価を比較することが必要です。総額は延床面積が小さければ安くて当然ですし、総額が安くても単価が高ければ割高な建築費といえます。
一方で、収入に関しても家賃収入を専有床面積で割って賃料単価を比較します。賃料単価を比較する目的は、効率の良い設計がなされているかを判断するためです。
賃料単価の低いマンションプランは、効率性の低い設計といえます。ファミリータイプのような賃料単価の低い間取りが多く、土地のポテンシャルを最大限生かし切れていない可能性が高いです。
賃料単価の高いマンションプランは、効率性の高い設計がなされています。土地のポテンシャルが引き出されている設計となっており、良いマンションプランであると判断することができます。
3-3.近所の施工事例を見せてもらう
マンションの建築会社を選ぶ際は、近所の施工事例を見せてもらうこともポイントです。施工実績を見ると、どのような建物を建ててくれるのか、かなり具体的にイメージすることができます。
施工事例を見たときは、確認したいのはデザイン性です。入居者の感覚になり、自分でも借りて住んでみたいと思えるような物件が良いといえます。デザインは個人によって好みがわかれるため、できれば家族と一緒に見に行って何人かで判断することをおススメします。
3-4.竣工後の管理方式や管理料を比較する
竣工後の管理方式や管理料を比較することも、忘れずに実行していただきたい点です。管理方式には、大きく分けて「管理委託」と「サブリース」の2種類があります。
管理委託とは、建物所有者が管理会社に管理を委託し、建物所有者と入居者が直接賃貸借契約を締結する管理方式です。管理委託料は家賃収入に対して3~5%と幅があり、会社によって異なります。管理料率が安い方が収益性は高くなります。
サブリースとは、建物所有者がサブリース会社にマンション一棟を賃貸し、サブリース会社が入居者と転貸借契約を締結する管理方式です。サブリースでは、満室想定時の家賃から10~17%程度の手数料を差し引かれた残額が建物所有者に家賃として振り込まれます。
一般的には、収益性は「サブリース」よりも「管理委託」の方が高いです。収益性に関する重要な部分になりますので、しっかり比較するようにしてください。
3-5.竣工後のメンテナンス体制を比較する
竣工後のメンテナンス体制を比較することも、ポイントの一つです。大手のハウスメーカーは、総じてメンテナンス体制が良いため、安心して施工を任せることができます。
ただし、保守メンテナンス費用はハウスメーカーによって異なります。金額もサービスの内容も各社によって異なりますので、どこまでサポートしてくれるのかをしっかりチェックしておくことが必要です。
4.信頼できるマンション建築会社を選ぶには
いかがでしたか。
マンション建築は間取りだけでなく、構造、設備、デザイン等、多岐に渡る選択肢が存在するため、必ず複数の建築会社から「建築プラン」を取り寄せて、総合的に判断することがもっとも重要です。
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さまざまな観点からしっかり比較し、客観的にベストな建築会社を選択するようにしていただければと思います。
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