この記事では、マンション経営を始めようとお考えの方に向けて、必要な初期費用や自己負担額などについて分かりやすく解説しています。
マンション経営で必要となる主な初期費用は、以下のとおりです。
種類 | 内容 |
---|---|
マンションの 本体建築費用 |
|
付帯工事費 | 測量図・地盤調査・不要な建築物の解体費用など |
諸費用 | 税金や登記費用など |
詳しくは「1. マンション経営に必要な初期費用 内訳」で解説しています。
1. マンション経営に必要な初期費用 内訳
マンション経営は初期費用として、主に以下が必要となります。
- マンションの本体建築費用・付帯工事費
- 諸費用(例:税金や登記費用など)
以下でそれぞれについて、簡単にまとめました。
1-1.マンションの本体建築費・付帯工事費
マンションは建築する際、主に以下の費用が発生します。
種類 | 内容 |
---|---|
マンションの 本体建築費用 |
|
付帯工事費 | 測量図・地盤調査・不要な建築物の解体費用など |
本体建築費用は業者によって異なるため、複数社から見積もりをとって比較してみることをおすすめします。
おすすめの大手マンション建築会社を知りたい方は、以下の記事をご参考ください。
1-2.その他の諸費用
マンションを新築する場合、建築費に加えて建築総額の5%~10%前後の諸費用が発生します。
費用の内訳は主に以下のとおりです。
種類 | 内容 |
---|---|
登記費用 | 法務局への書類申請や司法書士への報酬 |
金融機関のローン手数料 | 融資の際の事務手数料 |
各種保険料 | 融資の際の保証会社・団体信用生命保険代等 |
損害保険料 | 建物の火災保険・地震保険など |
固定資産税・都市計画税(日割) | 不動産を所有している人が支払う税金 |
不動産取得税 | 不動産を新規に取得した人が支払う税金 |
印紙税 | 課税文書に対して課される税金 |
仲介手数料 | 入居者決定の際、仲介の不動産会社に支払う手数料 |
建築確認申請等手数料 | 建築確認申請のための手数料 |
入居者募集費用 | 不動産会社への仲介手数料ほか |
初期費用に関してより詳しい内容については、以下の記事もご参照ください。
2.マンション経営を始めるために必要な自己資金
マンション経営を始める際は、最低でも建築総額の10〜30%の自己資金を用意しておく必要があります。
たとえば建築費1億円のマンションを経営する場合、自己資金額は1,000〜3,000万円が目安です。
建築費をはじめとした初期費用のうち、自己資金を除いた分についてはアパートローンを利用して補填することになります。
マンション経営は安定した収益を得られるまで時間がかかる可能性が高いうえに、さまざまなランニングコストが発生します。
全額ローンにしてしまうと、返済の負担がかかるため計画外のことが起きた際に対応できなくなってしまうことも考えられるでしょう。
自己資金がいくら必要になるのかシミュレーションしたい方は、以下の記事もご参照ください。
マンションの経営のランニングコストに関して知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
3.マンション経営に必要なアパートローンとは?
アパートローンとは、投資用などを目的にマンションを建築・取得する際に銀行から借りるローンです。
また購入以外でもリフォームや借り換えなど幅広く利用ができます。
アパートローンにはさまざまな種類があります。
表にして以下で、分かりやすくまとめました。
種類 | 内容 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
提携ローン | 不動産会社が金融機関と提携し、独自なプランで提供しているローン |
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プロパーローン | 各金融機関が独自に融資するローン |
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ノンバンク | 信販会社やクレジット会社といったノンバンクから融資を受ける方法 |
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住宅金融支援機構 | 住宅金融支援機構の「賃貸住宅建築融資」から融資を受ける方法 |
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上記の表から分かるように金利・借入金・融資条件などそれぞれの会社で異なっているため、年収や自己資金などの状況に合わせて選ぶことが大切です。
アパートローンの詳細については、以下の記事もご参照ください。
4.マンション経営の初期費用を抑えるポイント
マンション経営の初期費用を抑えるポイントは以下のとおりです。
- 建築会社をしっかり比較検討して選ぶ
- 費用が抑えられる部分は節約する
- 自分で登記をする
- 入居者募集の際に仲介を利用しない
また諸費用の中で、節約できるポイントを分かりやすく表にまとめました。
費用 | 費用を削減するポイント |
---|---|
建築費 | 建物の形状や間取りはできるだけシンプルにする 複数で相見積もりを取る |
登記費用 | 自分で行うと司法書士や土地家屋調査士へ支払う報酬を節約できる |
ローン手数料 | 複金利が安く、事務手数料や保証料などトータルで諸費用が抑えられる |
仲介手数料 | 値引き交渉が可能である |
不動産取得税 | 一括納付が難しい場合は分割できる場合がある |
ただし、初期費用を削減することにこだわりすぎて建物のグレードを下げると、かえって入居率の低下や維持管理コストの増加につながるおそれがあります。
ニーズや一定の質を保ちながら、不要な部分に関しては無駄なコストをかけないように精査していくことが大切です。
またマンション経営において、経費として落とせるものなどについて知りたい方は、以下の記事をご覧下さい。
複数のマンションの建築会社を比較したい方は、以下のボタンから一括で見比べることができます。
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