一戸建てをお持ちの方、購入した方のリノベーションをめぐる成功ケースと失敗ケースに分けた想定事例集です。リノベーションのイメージが湧きやすい内容になっています。
目次
1.住んでいる家のリビングをリノベーションして成功したケース
解決したい課題
リビングが狭いこともあって使いづらい。隣の和室をほぼ使っていないので有効活用したい。
想定解決策
和室をリビングと繋げ、畳をフローリングに変え広いLDKにする。
<想定設定>
立地:和歌山県郊外部
築年数:26年
構造:木造
延べ床面積:80㎡
リノベーション内容: リビングダイニング、キッチン
日程:2ヶ月
<想定費用>
リノベーション費用:約600万円
費用について詳しく知りたい方はこちら
・【徹底解説・想定事例付】一戸建てのリノベーション費用・相場
リノベーションの業者・会社について詳しく知りたい方はこちら
・【徹底解説】一戸建てのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社7つ
リノベーションするメリット
- 広いリビングダイニングにすることができる
リノベーションするデメリット
- それなりに費用がかかる
リノベーションするとどうなる?
人口の少ない地域にある、日当たりの良い一戸建てを想定します。
今回は築20年代であることから、他の部分の痛みも気にならないため、1階部分のリビングの狭さを改善し、導線を良くするためのリノベーションを施しましょう。
ポイントは以下の3つになります。
- 和室の畳をフローリングに変える
- リビングと和室の壁を取り払い広いリビングダイニングにする
- キッチンを対面式に変える
ダイニングをリビングダイニングにし、1部屋分広げるだけで開放感が増します。
元々日当たりが良い一戸建てですが、広々としたリビングになることで明るさを十分に感じられるでしょう。
また、キッチンを対面式に変えることで導線が良くなりおしゃれな空間が実現します。
和室を洋室に変える工事や、キッチンを対面にする工事はコストがそれなりにかかります。予算を考えながらリノベーションする箇所を決めましょう。
今回は、予算と出来上がりが想定通りに進んだ成功事例としました。
2.住んでいる家を二世帯住宅にリノベーションして成功したケース
解決したい課題
両親と同居することになったがプライバシーは確保したい。予算は1,000万円以内。
想定解決策
玄関と浴室を共有に。「部分共有型」の二世帯住宅にする。
<想定設定>
立地:京都府都市部
築年数:35年
構造:造階建て
延べ床面積:90㎡
リノベーション内容:内装、キッチン、バリアフリー化
日程: 2ヶ月
<想定費用>
リノベーション費用:約1,000万円
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リノベーションするメリット
- 建て直すより安く間取りの変更ができる
リノベーションするデメリット
- 改修箇所が多くなればその分費用はかさむ
リノベーションするとどうなる?
今回は、高齢である親の住む一戸建てに子供世帯が同居することになり、二世帯住宅にリノベーションすることを想定します。
プライバシーを重視しながらも必要最低限のリノベーションにすると考えると、「部分共有型」の二世帯住宅にすることが望ましいです。
具体的には、1階に親世帯、2階に子世帯が住むと想定。
玄関と浴室は共有とし、LDKはそれぞれの階に作ります。
1階にはバリアフリーにするため手すりを設置し、親世帯が住みやすい空間を作りましょう。
今回はこれを成功事例としましたが、完全にプライバシーを分けるには「完全分離型」を選ぶ必要があります。
その際は玄関も浴室も2つ必要になり、費用がさらにかかるので、「ここまでする必要なかった・・・」となる可能性もあります。
必要なリノベーションの規模を十分に検討しましょう。
今回は、必要なプライバシーと予算が合ったことから成功事例としました。
3.住んでいる一戸建てに子供部屋をリノベーションで作り成功したケース
解決したい課題
子供が大きくなってきたのに子供部屋がないのが悩み。使っていない和室はある。
想定解決策
和室を洋室にリノベーション。子供が好む壁紙に変える。
<想定設定>
立地: 神奈川県主要駅まで電車で10分圏内
構造:15年
構造:木造2階建て
延べ床面積:70㎡
リノベーション内容:内装
日程:1ヶ月
<想定費用>
リノベーション費用:約40万円
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リノベーションするメリット
- 子供が喜ぶ部屋を作ることができる
リノベーションするデメリット
- 子供部屋は使わなくなる時がくる
リノベーションするとどうなる?
都心部に近い、住宅街にあるファミリーが住む一戸建てを想定します。
このケースでは中古住宅を数年前に購入したと考えているため、もともと子供部屋がありません。
子供が大きくなってくると、子供部屋が必要になるケースが多いのですが、一戸建ての場合は部屋数が多いため使っていない部屋があることが多く、リノベーションしやすいです。
今回は、使っていない和室を子供部屋にリノベーションします。
まず、和室を洋室に変え、壁紙を子供が自由にお絵描きできる黒板クロスに張り替えます。
黒板クロスは近年子供部屋に使用される人気が高い壁紙です。
ここでのポイントは、子供が喜ぶからと、全てを子供仕様にしないこと。
一般的に、子供部屋が使われる時期は限られています。
将来、子供が独立した後どのように使うかも念頭においてリノベーションすることをおすすめします。
今回は、将来は壁紙の張り替えだけをして趣味の部屋にすることが可能なことから成功事例としました。
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4.中古住宅を買ってDIYに挑戦し失敗したケース
解決したい課題
購入した中古住宅。このままでも住めるが雰囲気を変えたいが、費用はとにかくかけたくない。一緒に住む高齢の親のことも気になるので何か配慮したい。
想定解決策
家の壁紙を全てセルフリノベーションする。バリアフリーの手すりをつける。
想定される失敗理由
初のDIYで気合を入れたは良いものの、取れる時間も休日だけ。手こずって時間がかかった挙句、中途半端になってしまい結果的に業者におまかせすることになるかも。
対策
大きなところはプロに任せる。やるならトイレの内装など小規模から始めてみる。
<想定設定>
立地:栃木県郊外部
構造:23年
構造:木造2階建て
延べ床面積:120㎡
リノベーション内容: 壁紙、バリアフリー化
日程:3ヶ月
<想定費用>
リノベーション費用:約40万円
リノベーションするメリット
- 費用を安く抑えることができる
リノベーションするデメリット
- 時間に余裕がないと仕上がらない
リノベーションするとどうなる?
そこまで築古ではない購入した中古戸建を、イメージ通りにセルフリノベーションをする想定です。
近年DIYでセルフリノベーションをする人が増えていますが、思ったより簡単ではないかもしれません。
壁紙の張り替えは初心者にもおすすめですが、部屋の壁一面となるとそれなりに手間と時間がかかってきます。慣れない人は特に注意が必要です。
節約のために始めたリノベーションなのに、途中までやりかけて、完成しないまま結局業者に頼む・・・となってしまっては意味がありません。
まず、どれくらいの日数をリノベーションに費やせるかしっかり計算しておくことが大切です。
初心者なら一般的にかかるであろう日数より多めに見ておくと良いでしょう。
DIYすることでどれくらい節約できるのかを以下に示しておきます。
6畳をシンプルな壁紙で張り替えるとすると
DIY:約15,000円〜
業者:約47,000円〜
で、約30,000円の差になることがわかります。
これは十分に魅力的な数字ですが、失敗例とならないようにしましょう。
5.賃貸のため保持している一戸建てをリノベーションして失敗したケース
解決したい課題
一戸建てを賃貸経営しているが、入居者がなかなかみつからない。イメージを良くし、入居者を見つけやすくし家賃も上げたい。
想定解決策
壁紙と照明をリノベーションでシンプルなものチェンジ。シンプルが好きな入居者にアピールする。
想定される失敗理由
想定外の出来事に時間と予算がかかり、リノベーション費用の回収までの時間が長くなってしまうかも。
対策
中古住宅を買う前にホームインスペクション(住宅診断)を行っておく。
<想定設定>
立地:東京都23区に近い市部
築年数:28年
構造:木造2階建て
延べ床面積:60㎡
リノベーション内容:LDK、照明、キッチン、玄関
日程:2ヶ月
<想定費用>
リノベーション費用:約200万円
費用について詳しく知りたい方はこちら
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<想定収益>
家賃:15万円→17万円(差額2万円)
年間家賃収入:180万円→204万円(差額24万円)
リノベーションするメリット
- ターゲットを絞って雰囲気を作り変えられる
- 入居者を見つけやすくなる
- 家賃を上げられる
リノベーションするデメリット
- 予想外の補修箇所が見つかり時間とお金が想定以上にかかる可能性がある
- リノベーションをすれば絶対に入居者が見つかるとは限らない
リノベーションするとどうなる?
投資物件として数年前に買った一戸建てをリノベーションし、空室を埋めやすくすることを想定します。
この物件は築28年ですので大幅な修繕はまだ必要ない前提です。
ですがリノベーションの計画を組み、実際に工事を始めてみると予想より家が傷んでいて補修工事が必要となることもあります。
その場合予算をオーバーしてしまう可能性があり、さらには工事が伸びるとなかなか入居者に入居してもらうこともできなくなってしまいます。
対策としては住宅を買う前にホームインスペクション(住宅診断)をしておくことがベストです。
最悪の場合、せっかくリノベーションで家賃を上げることができ、入居者を見つけることができても、工事費用の回収ができなくなる恐れがあります。
中古住宅を買うときはその後のリノベーション、メンテナンスなども頭に入れておきましょう。
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