HOME4Uオーナーズの「建て替え・リノベーション関連記事」のTOPページで、「建て替え・リノベーションの基礎知識&特徴の比較」を解説した記事です。 建て替えとリノベーションについて大枠で把握し、実施を検討できる様になることを目的にしています。 この記事では、建て替えとリノベーション・リフォームの概要やメリットデメリット、費用相場、工事の流れ、相続税の節税効果や空き室対策効果といった基礎知識を、必要に応じて「一戸建て」「アパート・マンション」の場合毎に分けて解説・比較して基本的な事項を理解できる様にしつつ、建て替えとリノベーション・リフォームどちらを実施するべきか迷ったときや、いつ実行するべきなのかと言った課題に対する判断基準を提示しています。加えて、使える補助金やおすすめ業者の例示まで行い、すぐにでも実際の検討に入れます。

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  4. 【基礎から解説】建て替え・リノベーションの基礎知識&特徴の比較
更新日
2023.06.28
カテゴリ
賃貸住宅の建て替え

【基礎から解説】建て替え・リノベーションの基礎知識&特徴の比較

【基礎から解説】建て替え・リノベーションの基礎知識&特徴の比較

この記事は、建て替えとリノベーションについて大枠で把握し、実施を検討できる様になることを目的にしています。

目次

1.「建て替え」「リノベーション」「リフォーム」の違い&概要と選択基準

1-1.「建て替え」「リノベーション」「リフォーム」の違い

「建て替え」「リノベーション」「リフォーム」の違いはズバリ!

●建て替えは「元の建物を基礎部分も含めて完全に取り壊してから新築する」

→建物の柱等の「基礎部分」が傷んでいるか、間取りなど作りを大幅に変更したい場合に行う

●リノベーションは「基礎部分を残して大幅な改修や増築をする」

→「基礎部分」に問題はないが、内装や外装を新しくしたりおしゃれにしたい場合に行う

●リフォームは「基礎部分を残して改修や増築をする」

→「基礎部分」に問題はなく、内装や外装の劣化した部分だけを直したい場合に行う

大きくは上記のような違いがあります。

リノベーション・リフォームはかなり近しいですが、一般的に大きく印象を変えるものを「リノベーション」と呼ぶことが多いです。

1-2.「建て替え」「リノベーション」「リフォーム」の概要と選択基準

「建て替え」「リノベーション」「リフォーム」の概要と、どれを実施すべきか迷った場合の選択基準は以下の通りです。

【建て替え、リノベーション、リフォームの概要と選択基準・費用感】
概要 選択基準 費用感
建て替え 元建っていた賃貸物件や住宅を完全に取り壊して、新たに物件を新築すること。 ・基礎部分が傷んでいる
・築年数が30年以上(戸建ての場合は40年が多い)
・腐食やシロアリ被害など、修繕を必要とする箇所があちこちに生じている
・間取りや建物の造りを大幅に変えたい
・リフォーム・リノベーションした場合と金額がさほど変わらない
・断熱性・耐震性など建物本体の機能を高めたい
・相続税を節税したい
最も高額。
新築費用に加えて解体費用と、賃貸物件の場合には立ち退き費用もかかるため。
リノベーション 間取りを改変したり、デザイン性を高めたりして、元々の状態よりも価値の高い状態にすること。 ・基礎部分が丈夫で、まだ十分使用に耐える
・全体的に一新した見た目・コンセプトにしたい
・古い建物など、現在の建築基準法に沿っておらず建て替えが出来ない(例:再建築不可物件)
高価だが、建て替えほどではない。
ただし、施工箇所が多いと、建て替えと同程度の費用がかかることも。
リフォーム 機能が低下・劣化した箇所を部分的にとりかえ、その箇所を新築に近い状態に戻すこと。 ・基礎部分が丈夫で、まだ十分使用に耐える
・主に躯体の改変ではなく、設備の取り換えなど、部分的な不便を解消したい
最も安価。部分的な修繕で済むため。

※大規模なリノベーションを「大規模リフォーム」と呼ぶ場合もあります。

詳しくはこちら
【基礎から解説】老朽化アパート建て替え大百科
【徹底解説】アパート建て替えと大規模リフォームを比較。自分に向いているのはどっち?
【基礎から解説】アパートリノベーション大百科 費用・工程・工期も解説
アパート建て替えのメリット・デメリット

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2.建て替えとリノベーション・リフォームのメリット&デメリット比較

2-1.【アパート・マンション編】メリット&デメリット比較

【アパートを建て替えるメリット・デメリット】
メリット デメリット
建て替え ・資産価値が高まる
・空室率が改善する
・家賃を高く設定できる
・減価償却や相続税削減が可能
・高額な費用がかかる
・立ち退き交渉が必要
・工期が長い
【アパートをリノベーション・リフォームするメリット・デメリット】
メリット デメリット
リノベーション・リフォーム ・コストが抑えられる
・一定の空室対策効果がある
・工期が建て替えに比べて短め
・リフォーム後も修繕費が発生する
・収益性の改善は限定的
・新築同様のリニューアルは難しい

・建て替えとリノベーション・リフォームのメリット比較
建て替えは新たに物件を新築するため、建物の資産価値が上がり、加えて、現代のニーズに合った設備やデザインを取り入れることで競合物件と差をつけて、借り手に選ばれる可能性を高められます。

リノベーション・リフォームは建て替えよりも低いコストで空室率対策が出来ます。工期も最短1ヵ月程度からと、より短いのでその分経営を早く再開することが可能です。

・建て替えとリノベーション・リフォームのデメリット比較
建て替えは解体費用や建設費用がかかるので、他の方法に比べて高額な資金が必要です。
また、立ち退き交渉は膠着することも多く、手間と労力がかかります。工期も、短くても4ヵ月程度は見ておく必要があります。

リノベーション・リフォームは住宅の延命措置であり、建物の基礎部分はそのまま残っているので、改修後も修繕費が必要です。加えて新築ほどの収益性・資産性は望めません。

2-2.【一戸建て編】メリット&デメリット比較

【一戸建てを建て替えるメリットとデメリット】
メリット デメリット
建て替え ・一から新しい家を設計出来る
・間取り、設備に対する不満をほとんど解決できる
・費用がかかる
・場合によっては建て替え出来ない場合もある
【一戸建てをリノベーション・リフォームするメリットとデメリット】
メリット デメリット
リノベーション・リフォーム ・部分的な不満を解決できる
・新築のような見た目にすることが出来る
・建物の機能自体は向上しない
・建て替えほどの大がかりな変更は出来ない

・建て替えとリノベーション・リフォームのメリット比較
建て替えると、大幅な改造でも自在に叶えることが出来ます。

リノベーション・リフォームでは、ある程度設計の規模は限られますが、それでも住宅の印象をがらりと変えることが可能です。

・建て替えとリノベーション・リフォームのデメリット比較
建て替えにはリノベーション・リフォームに比べて多額の費用がかかります。また、再建築不可物件などは、法律上建て替えが出来ません。

リノベーション・リフォームは、建物の機能も、内装も、建て替えほど自在には変えられません。更に、基礎部分は古いままなので、いずれ取り壊しか建て替えを検討する時期がやってきます。

3.建て替えとリノベーション・リフォームの相場・費用

3-1.建て替えの相場・費用

建て替えにかかる相場・費用は、ざっくり
「立ち退き費用+解体費用+新築費用(本体建築費用・付帯建築費用・諸費用)」の合計です。

・立ち退き費用
1部屋あたり「家賃6ヵ月分+引っ越し費用」として50~100万円が相場です。

・解体費用
構造毎に、おおむね以下が相場です。

【表 構造別 解体費用の坪単価の目安 一覧】
構造 解体費用の坪単価の目安
木造 坪4~5万円
鉄骨造 坪6~7万円
鉄筋コンクリート造 坪7~8万円

・新築費用
新築費用は
「本体建築費用(坪単価×延べ床面積)+付帯建築費用(本体建築費用のおよそ20%)+諸費用(100~200万円)」の合計です。

なお、本体建築費用の坪単価は以下の通りです。

【表 構造別 本体建築費用の坪単価の目安 一覧】
構造 本体建築費用の坪単価の目安
木造 坪あたり77~100万円
鉄骨造 坪あたり80~120万円
鉄筋コンクリート造 坪あたり90~120万円

建て替え費用について、詳しくはこちら
【徹底解説】アパート建て替え費用の試算と収支計画の立て方を解説

3-2.リノベーション・リフォームにかかる費用

リノベーションは水回りのみ、間取り変更のみであれば100~500万円が相場です。
建物の梁や柱だけ残して内装を新たに作り変えるフルリノベーションであれば2,000万円程度かかることもあります。

リフォームはおおむね50万円程度もあればよく、高くても100万円程度で済むことが多いです。

建て替え費用について、詳しくはこちら
【徹底解説】古い(築古)マンションのリノベーション費用・相場と工事事例
【徹底解説】古い(築古)一戸建てのリノベーション費用・相場と工事事例
【徹底解説】マンションのリノベーション費用・相場とおすすめの工事内容
【徹底解説・想定事例付】一戸建てのリノベーション費用・相場

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4.「建て替えとリノベーション・リフォームの実施時期」の判断基準

4-1.【アパート・マンション編】実施時期の判断基準5つ

【表 アパート・マンションにおける実施時期の判断基準と実施時期 一覧】
建て替え リノベーション・リフォーム
1.法定耐用年数を過ぎている 実施すべき 効果は一定ある
〈理由〉
法定耐用年数を終えると、減価償却の恩恵を受けられなくなるため、申告所得が増えることとなり、課税額が増すから。
2.築年数が30年を超えている 実施すべき 効果は一定ある
〈理由〉
・ 多くの構造体で法定耐用年数が過ぎる
・大規模な修繕を必要とする箇所が生じてくる
・ローンの返済が済んでいて次の一手を考えるタイミング
などの理由から。
3.空室率が80~90%である 実施すべき 実施すべき
〈理由〉
・デザインや設備が時代遅れになっているため
・空室率が高い方が、立ち退きに着手しやすいため
などの理由から。
4.維持費用がかさんでいる 実施すべき
〈理由〉
築古物件は、劣化により年々メンテナンス費用が増額していく傾向にあるから。 リノベーションでも一時的にはしのげるが、あくまでも「延命」的な要素が強い。
5.耐震性に不安がある 実施すべき
〈理由〉
新耐震基準では震度6~7強程度の大地震に備えているのに対し、旧耐震基準(1981年以前に建築されたもの)では震度5強程度までしか想定していないから。

詳しくはこちら
【基礎から解説】アパートの減価償却終了後の「建て替え・リノベーション」について
【徹底解説】アパートの耐用年数が過ぎたらどうなる&どうする?基礎知識と対応方法を解説

4-2.【一戸建て編】実施時期の判断基準3つ

【一戸建てにおける実施時期の判断基準と実施時期 一覧】
建て替え リノベーション・リフォーム
1.築40年を過ぎている 実施すべき 効果は一定ある
〈理由〉
柱、梁、コンクリートの支えなどの基礎部分が劣化している場合が多いから。 基礎部分が完全に劣化しているとわかったら、建て替え。 基礎部分に特に問題がなかったら、リノベーション・リフォーム。
2.修繕を必要とする箇所があちこちある 実施すべき
〈理由〉
今後も長く使うのであれば修繕箇所は増えていく一方なので、建て替えるべきと言えるから。
3.間取りや造りを一新したい 実施すべき 効果は一定ある
〈理由〉
建て替えは制限がないが、リフォーム・リノベーションの場合壁構造などの物件では間取り変更が出来ない場合もある。

詳しくはこちら
【基礎から解説】アパートの減価償却終了後の「建て替え・リノベーション」について
【徹底解説】アパートの耐用年数が過ぎたらどうなる&どうする?基礎知識と対応方法を解説

5.建て替えとリノベーション・リフォームの、主要な2つの効果を比較

主に建て替えとリノベーション・リフォームで得られる主要な効果は、「相続税節税効果」と「空き室改善効果」です。

5-1.相続税節税効果

【建て替えとリノベーション・リフォームで得られる、相続税節税効果の比較】
得られる効果 建て替え リノベーション・リフォーム
相続税節税効果 高い 低い
〈理由〉
・建て替えると、主に「借入金の残高が債務控除によって不動産評価額から引かれる」という理由により、高い相続税節税効果が見込める。
・リノベーションでは、やり方を誤るとかえって課税額が増える恐れがある。
・リフォームは手軽だが効果は限定的。

元々収益物件をお持ちの方の建て替えはもちろん、相続した実家を収益物件に建て替えるのは、節税対策の王道です。
借家権割合・借地権割合・賃貸割合による減額措置により、土地・建物の実際の時価に比べて相続税評価額が低くなります。

詳しくはこちら
【徹底解説】【基礎から解説】相続税対策としてのリノベーション・リフォームの基礎知識
【基礎から解説】相続した一軒家(戸建て)をアパートに建て替える時に必要な基礎知識
【徹底解説】相続した実家・土地の活用法「アパート編」
【想定事例集】「築40年の実家アパートの、相続に伴う建て替え」事例5つ

5-2.空き室改善効果

【建て替えとリノベーション・リフォームで得られる、空き室改善効果の比較】
得られる効果 建て替え リノベーション・リフォーム
空き室改善効果 高い 普通
〈理由〉
・建て替えると新築になり、競合物件と比べても現代的な設備を導入したりすることで、より魅力的な物件に出来る。
・リノベーションでも何もしないよりは借り手を引き付けるものにできるが、効果は限定的。
・リフォームでは特に大きな効果はない。

なお、建て替えとリフォーム・リノベーション以外にも、空室対策の方法は複数あります。

詳しくはこちら
【徹底解説】効果は?コスパは?空き室改善のためのリノベーション
【プロがすすめる】築古アパートの収益改善の方法とは?
空室を埋めて収益改善。いますぐできる空室対策

6.建て替えとリノベーションの流れ

6-1.【アパート・マンション編】建て替えの流れ

〈アパート・マンションの建て替えの流れ〉

  1. 建て替え後のプラン検討
  2. 会社選定・建築計画打ち合わせ
  3. 見積提示・会社決定
  4. 入居者へ説明・立ち退き交渉
  5. 資金調達
  6. 解体
  7. 新築アパート着工
  8. 新築アパート竣工

全ての段階をトータルして、おおよそ1年程度はかかると見込んでおきましょう。

・「建て替え後のプラン検討」
建て替えにかかる資金を計算し、その後の経営における家賃などの収入・支出・収支(利益)をまとめた収支計画を立てます。実質利回りを計算し、収支のバランスが取れるまで熟考しましょう。

収支計画の詳しい立て方は以下の記事に載せています。
アパート建て替えの収支計画の立て方

・「会社選定・建築計画打ち合わせ」
会社は解体と新築とを両方任せられるところを選んだ方がスムーズです。
依頼する会社の目処を付けたら、外観・間取り・内部の仕上げや使用する材料などの建築計画について打ち合わせます。

・「見積掲示・会社決定」
建築計画を打ち合わせたら見積もりを取ってもらい、建築費や施工内容について確かめます。この時、複数の会社で見比べることが大切です。会社により、費用も内容もかなり異なります。納得のいくまで比較したのちに、決定してください。
プランの検討から会社決定まで、大体1~6ヵ月がかかります。

・「入居者へ説明・立ち退き交渉」
遅くとも立ち退きの半年前までに、書面で立ち退きの経緯を説明します、そののち、日程を調整して入居者との立ち退き交渉を行います。
立ち退き交渉はおおむね半年、膠着すれば1年以上かかることも珍しくありません。

立ち退きに関して、詳しくは以下をご覧ください。
立ち退きの経緯を書面で伝える

・「資金調達」
立ち退き交渉は時間がかかるため、その間に必要であれば設計を練り直します。最終的な工事費が決まったら銀行に融資の相談をします。1~2ヵ月くらいかかります。

・「解体」
立ち退きが済んだら、アパートを解体します。構造にもよりますが、2週間~1ヵ月程度を見ておきましょう。

・「新築アパート着工」
建設中は、工事現場に視察に行き、進捗を確認するようにします。設計の時点では分からなかった問題などが起きて、追加工事が必要になる場合があるからです。

・「新築アパート竣工」
アパートが完成したら、ハウスメーカー・建築会社と一緒に立ち会って工事の最終確認をします。建具や外構に手直しが必要ないかを見回り、問題なければ、経営スタートとなります。
着工から竣工までにかかる時間は、構造・規模によりますが、おおむね3~6ヵ月です。

6-2.【一戸建て編】建て替えの流れ

一戸建ての建て替えの流れは、以下の通りです。

〈一戸建ての建て替えの流れ〉

  1. ハウスメーカー選定・設計プラン打ち合わせ
  2. 工事請負契約締結
  3. ローン申し込み
  4. 仮住まいに引っ越し
  5. 解体
  6. 新築

全ての段階をトータルして、1年半ほどかかると見込んでおきましょう。

・「ハウスメーカー選定・設計プラン打ち合わせ」
ハウスメーカーの目処をつけて、予算に合わせて設計プランを打ち合わせます。
この時複数社を比較して、建築費や設計内容を確かめておくと、より納得のいく工事が出来ます。

・「工事請負契約締結」
ハウスメーカーが決まったら、工事請負契約を締結します。

・「ローン申し込み」
建て替える際、ローンを完済していれば住宅ローンを、完済していない場合は建て替えローンを組むことが出来ます。
なお、融資が下りるのは建物の完成後ですので、それまでに必要な資金のことを忘れないように注意が必要です。

・「仮住まいに引っ越し」
解体工事の前に仮住まいを決定し、引っ越します。仮住まいの選定は、早い段階からしておくのが得策です。この時、ご近所に挨拶もしておくと良いでしょう。

・「解体」
解体工事は、2種間~1ヵ月程度かかります。

・「新築」
地鎮祭を行ったのち、新築工事を開始します、定期的に現場を見回り、工事の進捗具合を確かめましょう。おおむね3~6か月程度かかります。
完成したら、設計通りの出来になっているかどうか念入りに確かめた上で、引き渡しとなります。

6-3.【共通】リノベーションの流れ

リノベーションの流れは以下の通りです。

〈リノベーションの流れ〉

  1. リノベーション会社に相談・設計依頼
  2. リノベーションする部分の解体
  3. 新しい間取りでの木工事
  4. 新しい住宅設備を現場に入れる
  5. 内装の仕上げ工事
  6. 住宅設備の取り付け
  7. 内部クリーニング・試運転
  8. 完成引き渡し

リノベーションの規模にもよりますが、これら全ての段階をトータルして3~6ヵ月ほどかかります。

なお、リフォームでは劣化した部分を取り換えるだけなので、数日~1週間程度で済むことが普通です。

詳しくはこちら
【基礎から解説】リノベーション・リフォームの基礎知識と違い

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7.空き家の建て替え、リフォーム・リノベーションによる活用

近年、増加し続けているアパート・マンションの空き家を利用して、新たなビジネスに結び付けようとする活動が多くなっています。
その際、建て替え、リフォーム・リノベーションを行う事で可能になる活用法も人気です。

【空き家 活用方法の例】
建て替え、リフォーム、リノベーションを伴うもの
  • 戸建て賃貸経営
  • シェアハウス
  • 民泊
  • 商業施設に改装
  • 公的施設・コミュニティ施設として活用
  • シニア向け施設として活用
  • シェアオフィス・レンタルスペースとして活用
  • アパート、マンションへの建て替え
  • 賃貸併用住宅へ建て替え
手間をかけたくない方におすすめのもの
  • そのまま使うことを前提に売却
  • 取り壊しを前提に売却
  • 月極駐車場、コインパーキング

8.建て替え、リノベーション・リフォームに使える補助金やローンについて

8-1.建て替え、リノベーション・リフォームで使える補助金

建て替えで使える補助金には、「国の支援による補助金」と「自治体の支援による補助金」とがあります。補助金の区分は主に、

  • 解体時の補助金
  • 新築時の補助金
  • エアコン等設備導入のための補助金
  • リノベーション・リフォーム

となっています。

金額は国の支援では100~150万円程度です。
自治体では、東京都など大きな都市では300万円程度受けられることもあるものの、地方自治体では十数万円程度のところが多いです。

詳しくはこちら
【2023年度版 徹底解説】アパートの建て替えに使える補助金
【基礎から解説】リノベーション・リフォームの基礎知識と違い

8-1.建て替え、リノベーション・リフォームで使える融資・ローン

・アパート・マンションで使える融資・ローン
アパート・マンションの建て替えで使える融資では、「まちづくり融資」などが有名です。他、各自治体からの支援を受けることが出来ます。

また、ローンを組む場合にはアパートローンという事業タイプのローンを使います。一般の住宅ローンと同じように、民間・公的金融機関で取り扱っており、返済期間は法定耐用年数内であることが多いです。

リノベーション・リフォームでは、住宅金融支援機構の賃貸住宅リフォーム融資などが有名です。他にも、金融機関ごとに様々なリフォームローンを提供しています。

・一戸建てで使える融資・ローン
一戸建ての建て替えの場合は、住宅ローンを完済しているのであれば一般的な住宅ローンを組むことが出来ます。
完済していない場合は、「建て替えローン」という、現在の住宅ローンの残債と併せて一つのローンとして組めるものが使えます。

一戸建てのリノベーション・リフォームでは、住宅金融公庫のリフォーム融資などを始め、自治体でも助成を行っていることがあります。

詳しくはこちら
【基礎から解説】リノベーション・リフォームの基礎知識と違い

9.建て替えにおすすめの建築会社・ハウスメーカーと相談先

9-1.【アパート・マンション編】おすすめの会社と相談先

・おすすめの建築会社、ハウスメーカー11選

【アパート・マンションの建て替えでおすすめの建築会社・ハウスメーカー11社】

  1. 積水ハウス(実例が豊富)
  2. 大東建託(土地活用に強い)
  3. 大和ハウス工業(鉄骨造住宅のパイオニア)
  4. 旭化成ホームズ(顧客満足度が高い)
  5. トヨタホーム(鉄のものづくりに精通した高品質)
  6. 積水化学工業(水回り設備の実績が豊富)
  7. 東建コーポレーション(シニアの住まいに定評あり)
  8. 住友林業(木造住宅に強い)
  9. ミサワホーム(デザイン性が高い)
  10. 生和コーポレーション(土地活用に強みあり)
  11. 住友不動産(賃貸住宅にも強い大手ゼネコン)

詳しくはこちら
【徹底解説】アパートの建て替えに良い会社の選び方&おすすめの会社11

・相談先について
アパート建て替えの相談は、以下のように悩み別に選ぶと良いでしょう。

【アパートを建て替える際の悩みと、対応する相談先】
アパートを建て替える際の悩み 相談先
アパートを建て替えた方がよいのかどうか分からない ハウスメーカー・不動産業者
安定した収益を実現できるアパート経営計画を教えて欲しい ハウスメーカー
アパートの建て替え費用を対象とした補助金情報を知りたい 地方銀行・商工会議所
立退き交渉の手順や交渉時期、相場の費用について知りたい 弁護士

詳しくはこちら
【徹底解説】アパート建て替えは、どこに、どう相談すればいいかを解説&おすすめの会社も3社紹介

9-2.【一戸建て編】おすすめの会社と相談先

・おすすめの建築会社、ハウスメーカー5選

【一戸建ての建て替えでおすすめの建築会社・ハウスメーカー5社】

  1. トヨタホーム(フルオーダーの住宅を建築出来る)
  2. セキスイハイム(完成までが早く、省エネの家づくりが得意)
  3. 一条工務店(完成イメージのつきやすいモデルハウス)
  4. アキュラホーム(木造住宅の技術が高い)
  5. クレバリーホーム(外壁タイルにしたい方におすすめ)

建築会社・ハウスメーカーごとに規模も得意とする分野も違いますので、「外観にこだわりたい」「できるだけローコストがいい」といった、ご自分が住宅に求めるものを明確化した上で、決定なさると良いでしょう。

・相談先について
一戸建ての建て替えの相談は、以下のように悩み別に選ぶと良いでしょう。

【一戸建てを建て替える際の悩みと、対応する相談先】
一戸建てを建て替える際の悩み 相談先
自分の家を建て替えるべきかどうかの判断がつかない 不動産業者
自分の予算内でどんな家が建てられるか教えてほしい ハウスメーカー

10.リノベーション・リフォームにおすすめの建築会社・ハウスメーカー

10-1.【アパート・マンション編】おすすめの会社

・おすすめの建築会社、ハウスメーカー12選

【アパートのリノベーション・リフォームでおすすめの建築会社・ハウスメーカー7選】

  1. 三井のリフォーム(高いブランド力と信頼性)
  2. ミサワホーム(高いデザイン性)
  3. パナソニックリフォーム(18,000件の豊富な実績)
  4. 積水ハウス(リフォーム売り上げ8年連続No1)
  5. LIXILリフォーム(水回りのリノベーションが得意)
  6. CAINZ Reform(ローコストに出来る)
  7. 東急Re・デザイン(耐震設計もしっかり)

詳しくはこちら
【徹底解説】アパートのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社7つ
【徹底解説】古い(築古)アパートのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社7つ

【マンションのリノベーション・リフォームでおすすめの建築会社・ハウスメーカー5選】

  1. 三井のリフォーム(創業40年にわたる実績)
  2. ミサワホーム(グッドデザイン賞33年連続受賞)
  3. パナソニックリフォーム(専門性の高い設計)
  4. 積水ハウス(250万件を超える圧倒的な施工実績)
  5. リノベる。(物件探しからも依頼可能)

詳しくはこちら
【徹底解説】マンションのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社5つ
【徹底解説】古いマンションのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社8つ

10-2.【一戸建て編】おすすめの会社

・おすすめの建築会社、ハウスメーカー9選

【一戸建てのリノベーション・リフォームでおすすめの建築会社・ハウスメーカー9選】

  1. パナソニックリフォーム(高いブランドと信頼性)
  2. ミサワホーム(随一のデザインセンス)
  3. 三井のリフォーム(リフォームプランナーが設計・デザインを提案)
  4. 積水化学工業(省エネと環境性に配慮した設計が得意)
  5. 積水ハウス建設(リフォーム売り上げ8年連続No1)
  6. 住友不動産(手厚い保証と耐震性能)
  7. LOHAS studio (自然素材にこだわる)
  8. ゼロリノベ(資金計画もセットで依頼可能)
  9. リノべる。(請負型リノベの実績は国内No1)

詳しくはこちら
【徹底解説】一戸建てのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社7つ
【徹底解説】古い一戸建てのリノベーションに良い会社の選び方&おすすめの会社5つ

11.建て替え・リノベーションの想定事例

建て替え・リノベーションに関する様々なシチュエーションを想定して、想定事例集を作成、掲載しています。
詳しくはリンク先を参照ください。

【「アパートを建て替える」想定事例5つ】

  1. 空室が目立ってきた築35年のアパートを建て替えるケース
  2. 駅近で利便性の良い場所のアパートを建て替えるケース
  3. 都市部ではない場所のアパートを建て替えるケース
  4. 古くなった自宅をアパート併用住宅に建て替えるケース
  5. リフォームか建て替えで悩みリフォームするケース

詳しくはこちらに記載しています
【想定事例集】「アパートを建て替える」事例5つ

【「築40年の実家アパートの、相続に伴う建て替え」想定事例5つ】

  1. 築40年を超えるアパートを、将来子供に相続する前に建て替えをするケース
  2. 相続した築40年のアパートを建て替えとリフォームで悩み比較した結果、建て替えをするケース
  3. 築40年越えの賃貸併用住宅を相続前に建て替えするケース
  4. 相続した築40年越えの親の実家をアパートに建て替えるケース
  5. 築40年越えのアパートを建て替えと売却で悩んで売却するケース

詳しくはこちらに記載しています
【想定事例集】「築40年の実家アパートの、相続に伴う建て替え」事例5つ

【「アパート、マンション、一戸建てのリノベーション」想定事例 各種】

  1. 経営するマンションのエントランスもリノベーションするケース 等
  2. 経営するアパートをデザインリノベーションするケース 等
  3. 購入した中古マンションを開放感を重視してリノベーションするケース 等
  4. 住んでいる家のリビングをリノベーションして成功したケース 等
  5. 経営するアパートにセキュリティー強化のリノベーションをするケース 等
  6. 長年住む家のリノベーションで成功したケース 等

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