【徹底解説・想定事例付】一戸建てのリノベーション費用・相場

この記事では、一戸建てのリノベーションを検討している方に向けて、自分がやるべきリノベーションの内容の検討を具体的に開始できるよう、情報をまとめています。

なお、古い戸建てのリノベーション会社の選び方については、下記の記事で詳しく説明しているのでご覧ください。

詳しい解説は以下

1.リノベーションとは？リフォームとの違い

老朽化や劣化した箇所を回復させる「リフォーム」に対して、「リノベーション」とは、新築時よりも高い性能の設備や構造にすることや建物に新たな付加価値をつけることをいいます。

リノベーションとリフォームとの違いについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

2.戸建ての代表的なリノベーションにかかる費用一覧

一戸建てのリノベーションにかかる費用には、下記のようなものがあります。

戸建てのリノベーションで、意外と費用がかかるのがトイレやキッチンなどの水回りで、「間取りのリノベーション」や「外観のリノベーション」よりも費用がかかるのが一般的です。

戸建てリノベーションで話題になっているのが「ペレットストーブ」です。
薪ストーブの導入費用が煙突部材などを含めると200万円程度まで高騰することがあるのに対し、ペレットストーブでは比較的安く済むのが特徴的です。

3.おすすめのリノベーション箇所と費用相場

この章では、物件価値を向上させることができる、おすすめのリノベーション箇所下記3つについて解説します。

1. 水回りのリノベーション
2. 間取りの変更
3. フルリノベーション

3-1.水回りのリノベーション

費用相場：100万〜250万円

「水回りの設備」とは、「トイレ・風呂・キッチン・洗面台」を指します。
これらの設備はおおよそ20年前後で寿命を迎えます。

水回りのリノベーションでは、トイレ・風呂・キッチン・洗面台の4つをまとめて工事することで割引プランを適用する企業もあります。
個別にリノベーションするよりもコストパフォーマンスに優れているので、まとめてリノベーションを検討するとよいでしょう。

3-2.間取りの変更（壁の設置・撤去を含む）

費用相場：150万〜450万円

施工からおおよそ30年経過するとリノベーションの検討対象にあがってくるのが「間取りの変更」です。

間取りの変更においては、壁の設置・撤去やクローゼットの設置、床のフローリングの張り替えなども含まれます。

たとえば、和室から洋室への変更に伴って、畳の床をフローリングへと変更したり、押し入れをクローゼットに変更したりするなどの工事があります。

また、従来の一戸建ては壁による仕切りが多く、リビングの他にいくつもの部屋があるのが一般的でしたが、近年は「部屋同士を仕切る壁をあえて取り払い、リビングを広くする」間取りが流行っています。
そしてこの流行に伴い、もともとあった壁を撤去するようなリノベーションも多くなっています。

3-3.フルリノベーション

費用相場：500万〜2,500万円

フルリノベーションでは外壁・屋根といった外装はもちろん、建物の内部の床や柱など住宅全体をリノベーションする工事となります。

築40年以上で以前の耐震基準で建てられた戸建てだとしても、フルリノベーションによって耐震性の高い住まいを実現することもできます。

4.一戸建てのリノベーションの想定事例2選

この章では、リノベーションの費用感について分かりやすくイメージできるように、リノベーションの想定事例を2つ紹介します。

1. 家事動線を考えた間取りにリノベーション
2. 屋根裏部屋を子供が遊べる空間、星が見える天窓も設置

4-1.家事動線を考えた間取りにリノベーション

想定費用総額：1,600万円
想定工期：3ヶ月

・概要
築30年の戸建を購入し、家事動線を考えキッチンと浴室・脱衣所を1箇所まとめた間取りにリノベーションを行う想定事例です。

・リノベーション前の状況
1階に浴室・脱衣所、2階にキッチンがある間取りであったため、家事を行うには階段を行き来する必要があった。
また、浴室は追い焚き機能や浴室暖房などのない昭和スタイルの設計となっていました。

・具体的なリノベーション内容
リノベーションでは浴室・脱衣所をメインに工事を実施。1階の浴室を撤去し、2階に最新のユニットバスを設置しました。
洗面・脱衣所には2箇所の出入り口を設け、キッチンとつながる間取りへと変更。
もともと浴室・脱衣所が合った場所は、子供部屋へとリノベーションを行いました。

・リノベーション後の状況
キッチンと浴室・脱衣所が繋がったことで、1階と2階の行き来がなくなり家事も楽になります。
子供をお風呂に入れながら、料理もできるので時間の効率が良くなりました。

4-2.屋根裏部屋を子供が遊べる空間、星が見える天窓も設置

想定費用総額：120万円
想定工期：1週間

・概要
築25年の屋根裏部屋つきの3階建てでしたが、屋根裏部屋の空間を収納スペースとしていたが、子供達のことを考え遊べる空間へとリノベーションを行う想定事例です。

・リノベーション前の状況
6畳程の屋根裏部屋には、壁面に小さな小窓が付いているだけで閉鎖的な空間でした。
また、浴室は追い焚き機能や浴室暖房などのない昭和スタイルの設計となっていました。

・具体的なリノベーション内容
屋根裏部屋に空が見えるように天窓を新たに新設。また、屋根裏部屋特有の湿度の高さを解消するために、断熱材や換気扇を配置して空気が循環されるように再設計し、床や壁紙などの張り替えも実施しました。

・リノベーション後の状況
天窓から星を眺めることができ、薄暗い空間から子供達の隠れ家のような遊べる空間へと生まれ変わりました。

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